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Thursday, February 27, 2020

転職しても戻ってくる人が多い航空業界。半年で戻った女性「中毒かも」 - ニコニコニュース

 こんにちは。ライターの高木沙織です。

 かつてグラホ(グランドホステスの略、現在のグランドスタッフ)として6年間勤務してきた私。みなさんが空港で接する航空会社の地上職員です。


写真はイメージです(以下同)


 今回の22話は、いきなりですが、仕事をしていると「辞めたいな」と思うことってありますよね。仕事内容や勤務状況、今後のスキルアップを考えて、人間関係がツライ……、など理由はそれぞれにあるでしょう。では、辞めたあとにもう一度同じような仕事に就きたいですか?

 実はグラホって、他の航空会社からの転職組が多いんです。2社目、3社目なんて人もザラ。悩んで辞めたのに戻りたくなる、それも高確率で。一体なぜなのでしょう。

◆辞める人が多いのは新人か3年目
 航空会社のチェックインカウンターをよーく見ると、「Trainee(研修生)」のバッヂをつけた新人を見つけることができるかもしれません。うしろに怖い顔の職員が立ち、緊張した表情をしていればそれは間違いなく新人です。これって、グラホの世界では珍しくないこと。そして、新人がいるということは辞める予定の人もしくは辞めていった人がいるのだということです。

 最近は変わったかもしれないけれど、私が働いていた当時はグラホの離職率は高く、早い人だと数か月でさようなら。「自分には合わなかった」なんて、ある意味潔いですよね。


 何とか「最初の辞めたい」を乗り越えると、1~2年で去っていく人は意外と少なく、ここまできたら3年は働こうと覚悟を決める人が多かったように思います。ただ、ここはポッカリ穴が開いた層。ちょっとオーバーな言い方だけど、新人か、やや成長してきた新人、3年目以上の職員、本社から赴任してきた上司(外資系航空会社だったこともある)でまわっているような体制に近かった。

 ちなみに3年いたらおめでとう、否が応でもベテランチームの仲間入りを果たします。旅客機の出発・到着に関わる特殊な業種でありながら、わずか3年で!ですよ。

 そしてこの3年がもうひとつのターニングポイント。「3年働いたから辞めよう」という人がポツポツと出てくるのです。

 すみません、私もそう。“グラホRe就職組”のひとりなんです。

◆実は3年で辞めていた
「グラホとして6年勤務してきた」と言ってきた私。これは本当。でも、1社目は3年で辞めていて、そのあと別の外資系航空会社のグラホに再就職したのです。すみません……。

 1社目を辞めた理由? あれだけグラホになりたいと思っていたのに?

 私の場合は接客の第一線にいたかった! これが一番の理由です。


 勤続年数に比例して責任のある業務に就くのは当たり前のことだと分かってはいるのですが、チェックインもゲート業務も好きだったから。だから、あっという間に新人の教育担当になり、ゲートコントローラーゲートでの責任者)になり、ファーストクラスチェックイン担当になり、VIP客のコンシェルジュになり……。日々、ひたすらチェックインをこなす接客の第一線から離れていくことがどこか寂しかったのかも。のどが痛くてツライときもあったけど。

 多いときは一日に何度も機内に足を運んでいたのに、飛行機の近くに行くことすらできなくなり窓から眺めるだけの日々にも刺激不足を感じていました。

私ってずっとエアラインで働くの? いつか辞めたときこのキャリアは生かせるの?」と将来への漠然とした不安を感じていたのもちょうどその頃。彼氏どころか出会いすらなかったし。25歳、いろいろと考えるお年頃です。

 そこで、思い切って退職したというわけ。

◆やっぱり航空業界で働きたい!
 退職後の私は就活を始めます。

 在職中に出来ればよかったのですが、どうも不器用で。シフト勤務だったから面接に予定を合わせるのも難しかったし。

 辞めてからはいろいろな企業の採用情報をチェックして、面接も受けましたよ。でもね……、何ひとつしっくり来なかった。気が付いたらまた憑りつかれたように航空会社の採用情報ばかり見ていました。


 次の仕事が決まるまでのあいだ、派遣登録をして企業の受付をしていたとき。ふと見た窓の外の景色に悲しくなったのを覚えています。「飛行機が見えない!」って。都心のオフィス街なのだから当たり前だと自分に言い聞かせたけど、もう一度あの場所に戻ろうと気持ちが固まった瞬間でした。

あの刺激的な仕事が忘れられない!
チェックインがしたい!
空港内に漂う旅へのワクワクに満ちた空気のなかで働きたい!
※グラホの制服が着たい&お得に海外旅行に行きたいという下心も数%含む

 離れたことで改めて好きになってしまったんです、グラホの仕事が。

◆半年も経たずグラホに復帰
 これ、退職した人たちのあいだでも同意見の人が本当に多い。

私、今○○社の最終選考に残ってるの」「もうすぐ○○社の求人出るらしいよ」なんて、情報交換会を開催したりして。

 結果、退職から半年も経たないうちに2社目の航空会社への就職が決まりました。一発合格です。やっぱり経験者は強い! だって、就航路線や国、便数に違いはあってもチェックインの手順に空港内の知識があるんだから即戦力として活躍できちゃう。迷路のような空港内で迷子にならないしね。

 そんなわけで、私の4年目のグラホ生活が幕を開けることになったのでした。

 そうそう、2社目を退職してから何年も経つ今でも成田空港羽田空港に行くと知り合いが働いています。かつて同じ制服を着ていた仲間が違う会社の制服を着て空港内で再会するのもよくある話。

 グラホの仕事って好きな人は本当に好き。中毒?と思うくらい。

<文/高木沙織>

【高木沙織】美容ライター/ヨガインストクター/ビューティーフードアドバイザー/スーパーフードマイスター。多角的に美容・健康をサポートする活動を行っている。過去には『AneCan』『Oggi』の読者モデルファッションモデルナレーター等も経験。BlogInstagram@saori_takagi

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February 27, 2020 at 02:15PM
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