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Friday, May 22, 2020

コバエはどうして湧く? 対策や駆除は - ウェザーニュース

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2020/05/23 05:21 ウェザーニュース

このところ関東や北日本では季節逆戻りの肌寒さが続いていましたが、来週は全国的に暑さが戻って来る予想です。

気温が上がるこの時期、いつの間にかコバエが湧いていることがあります。ウェザーニュースで2019年に「今シーズン、コバエ見ましたか?」というアンケート調査を実施したところ、5月下旬の段階で6割の人が「見た」と回答していました(5月24〜25日実施、7001人回答)。

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どこで目撃したのか、回答者のコメントを見ると「台所の生ゴミ付近」「キッチンで、バナナの皮を捨てたらコバエがいた」などキッチンまわりなど食品がある所で比較的多く目撃されているようです。

しばらく家を空けていたら、コバエが台所でブンブン飛び回っていたという経験をした人もいるでしょう。コバエはどうして湧くのでしょうか。

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「コバエとは小さなハエの総称ですが、コバエが何もないところに湧くことはありません。家庭のキッチンで見られるコバエはおそらくショウジョウバエで、体長2mm前後と小さいため、網戸の小さな網をすり抜けたり、換気口や玄関ドアの新聞受けの隙間などから侵入してくるのです」というのは、コバエの生態に詳しいアース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんです。

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小さな網をすり抜けることもある

「家の中に侵入したショウジョウバエが台所の生ゴミなどに数十個の卵を産みつけると、気温25℃で卵期間1日、幼虫期間4日、蛹期間4日、つまり9日で成虫になるのでアッという間に増えます」と北口さんが続けます。

ショウジョウバエは10日足らずで成虫になると、その日から卵を産みます。1年間で30代も世代を重ねることが可能なため、大学や研究機関の実験室で遺伝学の研究に使われたりするそうです。

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もう1種類、キッチンを主な住みかにするコバエがノミバエです。その名の通り、後ろ足が太くノミに似ているため名付けられました。

「体長が2mm前後なのでショウジョウバエと同じような侵入経路でやってきますが、動きが俊敏で跳ねるように動くのが特長です。素早く走り回る行動がショウジョウバエと見分けるポイントです」(北口さん)

ノミバエは腐敗した食べ物や動物の糞、肉などに潜り込んで産卵することがあり、食品衛生上問題になることがあるそうです。

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コバエを退治するにはどうしたらよいのでしょうか。

「まずコバエが発生しやすい環境をつくらないことです。そのためには清潔にする必要があり、生ゴミを捨てる、掃除をこまめにするなどコバエの発生源を極力減らすことです」(北口さん)

発生してしまったコバエを駆除するには、誘引捕獲タイプの商品やスプレータイプの商品が有効です。誘引捕獲タイプの場合は、コバエは種類によって好む香りが異なるので、コバエの種類に適した商品を使用する必要があるそうです。

「誘引捕獲タイプの商品は、キッチンなど薬剤を噴霧したくない場所におすすめです。コバエの種類がわからない場合は、見かけた場所に応じて、商品パッケージの表記を参考に選んでご使用ください。また、見かけたコバエをその場ですぐに駆除したい場合は、お部屋に1プッシュするだけで部屋中のコバエを駆除できるスプレーを使えば簡単に駆除できます」(北口さん)

「五月蠅い」と書いて「うるさい」と読ませることがあります。旧暦5月(新歴では6〜7月)の蝿はコバエも含めてやっかいなものです。キッチンを清潔にしてコバエの発生を防いでください。

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