阪神は2日、甲子園球場と台湾プロ野球（CPBL）との交流について明らかにした。CPBLのチーム「富邦ガーディアンズ」が新型コロナウイルス感染が終息し、甲子園に野球が戻ってくることを願うメッセージとして本拠地（新北市新荘棒球場）のバックネット裏に「甲子園歴史館」のロゴを無償で掲出。チームの本拠開幕日（4月21日）から継続されているという。
CPBL担当者からは「早く日本のコロナが落ち着いて、日本野球の聖地・甲子園球場で野球が開催されることを楽しみにしています」とのコメントが甲子園歴史館の担当者に届いた。
甲子園球場とCPBLとの関わりは2014年、台湾映画「KANO 1931 海の向こうの甲子園」の公開がきっかけ。日本統治下の1931年夏に全国中等学校優勝野球大会（現在の高校野球選手権大会）で準優勝した台湾代表・嘉義農林学校の実話を映画化した作品で永瀬正敏、大沢たかお、坂井真紀ら日本人キャストも出演した。
甲子園歴史館によると、この映画が台湾でヒットしたことにより台湾からの観光客が多く来館するようになり、18年の年間総計約18万人の来館者のうち、台湾から約1万6000人が訪れたという。甲子園歴史館の担当者は「先方のご厚意で、当館のロゴ掲出という形でメッセージをいただけたことは大変うれしく思います。こうした野球を通じた日台のつながりは今後も大切にしていきたい」と感謝した。
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