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Thursday, May 7, 2020

[社説]新型コロナは戻ってくる、油断と忘却の隙間に(ハンギョレ新聞) - Yahoo!ニュース

 3日間「0」の記録を続けていた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が、6日に再発生した。この1~2日間にソウル市内のクラブやバーなどの遊興施設を数カ所訪問した男性が、感染判定を受けた。7日にはこの男性と共にクラブに行った男性が感染判定を受けた。密度が高く換気が悪い遊興施設は感染の危険が高い。「生活の中の距離措置」(生活防疫)に転換するやいなや地域社会の集団感染が再発するのではないかと憂慮される。

 6日から生活防疫に転換し、大衆が利用する施設が相次いで再開している。全国の博物館や図書館など国公立施設24カ所が運営を再開し、無観客試合だがプロ野球のレギュラーシーズンも始まった。しかし、COVID-19事態以前とは状況が厳然として異なる。人が集中する場所は間隔の維持を必須とし、マスク着用と発熱確認も義務事項だ。やむを得ず行われた経済と社会活動の一部再開を、韓国社会がCOVID-19から安全になったものと見誤ってはならない。

 それにも関わらず、街頭はもちろん、バスや地下鉄の中でもマスクをつけない人が徐々に増えている。クラブなどの歓楽街も混みあっている。私たちはCOVID-19以前に戻ったのではない。政府が生活防疫に転換して「国民一人ひとりと私たちの社会のすべてが、自ら防疫に責任を負う防疫主体にならなければならない」と求めた事実を振り返る必要がある。

 父母の日を控えて防疫当局は、療養病院に入院している親を直接訪問せずにビデオ電話などで安否を確認することを勧告した。面会禁止期間が3カ月を超えて高齢者の寂しさも強くなり、親の臨終に立ち会うことができない残念なことも起きている。このように忍耐の時間に耐えている人々との連帯感を維持するのも必要だ。

 13日から始まる「順次登校授業開始」を控えて、保護者の間で賛否の論争が続いている。高校3年生の入試の準備と子供たちの面倒を見ることを、これ以上個人にだけ任せることはできないと思う。子供たちの健康を守り保護者の心配を減らすための対策作りに、政府が最善を尽くすことを望む。

 このような状況では、個人の不注意と小さな逸脱だけでも、共同体の相互信頼が崩れることがあり得る。中央防疫対策本部のクォン・ジュヌク副本部長は7日「最も恐ろしいシナリオは、私たちの油断、そして忘却」と語った。韓国は社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)の時も「封鎖」戦略を用いなかった。生活防疫もそのような自主性の延長線上にあることを忘れないでほしい。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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