ベテラン中田の押し出し四球を見せられ、重苦しいムードが続く。虎の勝利を諦めかけていた頃、歴史的朗報は舞い込んできた。17歳の挑戦者・藤井聡太七段の棋聖位奪取。どんな未来が、その視界に見えているのだろうか。
「すごいなぁ。僕の17歳なんて、何者でもなかったです」
2軍戦で快投した藤浪の原稿を執筆していたトラ番・織原祥平が、ポツリと漏らす。サンスポ編集局の記者の中で、最も新棋聖に年齢が近い24歳・織原。未来が開けた若者にとっても、タダモノではない年下の偉業はまぶしいものなんだろう。
大丈夫だよ。織原にも、一流記者の未来があるはず。
それにしても、明るい話題はいいもんだ。
♪コンコンチキチン コンチキチン~
本当なら昨夜(16日)は宵山。きょう(17日)は山鉾巡行。都大路に祇園囃子が鳴り響き、日本三大祭りの1つ、祇園祭がクライマックスを迎えるはずだった。
朝から、そのことが一切ニュースにもならず、コロナ、コロナ。GoToキャンペーンも「やります」「辞めるべき」で大論争。京都アニメーションの放火事件から間もなく1年だとか。そこに混じって、石原軍団が“解散”するらしい。いい話がほとんどなかった。
山鉾巡行の日は、石原裕次郎さんの命日。33年前のあの日、突然の訃報により、援軍として東京へ出張した。芸能担当記者の大仕事だった。
慶応病院の正面玄関。すさまじいカメラの放列の中、泣きながらやってきたのは、初めてナマで見た松田聖子だった。
「こんな時も大スターだなぁ」
不思議な感覚に陥った記憶がある。あの頃が、ワタクシ、織原記者と同じ24歳だった。
見届けると、夜は高級住宅街にある裕次郎さんの自宅へ。付近の道路は全面封鎖。スケールが違う。「弔問客のコメントを、聞いたらすぐに会社に報告しろ」。これがデスクの命令。
これがまた大変。10分と開けずに有名人が次から次へとやってくる。真夜中もずっと。神田正輝が深夜の3時頃、カッコいいジープで来たのは覚えている。一睡もせず、朝まで取材し続けたのは、あの日以外にない。
あの頃、将来なんて、何も見えていなかったなぁ。俺も、17歳でも、24歳でも、何者でもなかったぞ、と思いながら、ふと織原の姿を見て、叫んだ。
どうしたんや、その顔? 鼻から下、半分が真っ白やないか?
「まあ、これが取材記者の勲章です」
よ~く見ると、下半分というより、口のまわりが長方形に白くなっている。ということは…
炎天下、長時間マスクをしていたために、見事な日焼け跡ができあがってしまったのだ。
「コロナ感染でつまずきましたが、実戦で投げ始めてからは、『これが本当の藤浪さん』という感じ。外角の真っすぐがすごくて」
“半分、白い”織原が絶賛していた。
藤浪晋太郎が春夏連覇したのは18歳の夏。この男もタダモノではなかった。来週、おそらく1軍で投げるだろう。もう一度、タダモノでない26歳が見たい。
そんな思いで試合を眺めていたら、福留が六回に右越えの同点タイムリー二塁打、八回には勝ち越しの1号2ラン。この43歳がタダモノではないことも、みんなが知っている。
誰や? 完敗ムードって言っていたのは!
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July 17, 2020 at 05:30AM
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