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Friday, July 31, 2020

【大宮 vs 福岡】コンダクター小野雅史。壁を破り、次のステップへ。 - J's GOAL

2020年8月1日(土)


現在の大宮の攻撃をけん引する若き司令塔、小野雅史だが、プロ新加入となった昨年は悔しさの残るシーズンだった。第6節長崎戦で早々にプロデビューを果たしたが、その後はなかなか試合に絡めず、リーグ戦では途中出場2試合に終わった。今季開幕戦もメンバー外。再開後のシーズンに懸ける意気込みは相当なものだった。
「去年の悔しさがあったので、それをずっと胸に練習に取り組んできた。今季も第1節はメンバー外で、中断期間中もモチベーションを落とさずに『絶対に試合に出てやる』という覚悟を持ってプレーしていました」

その覚悟が、再開初戦のJ2リーグ第2節千葉戦でのプロ初先発につながる。昨季はシャドーでの出場がほとんどだったが、ボランチ自体は練習の中でも十分に取り組んでおり、「違和感はなかった」(小野)。中盤のリンク役となり、最終ラインからボールを引き受けると縦に入れ、あるいはパンチ力のある左足でダイアゴナルに蹴り出すパスでワイドに展開し、攻撃をリードした。

そして前半アディショナルタイム、ペナルティエリア右手前でのフリーキック。直接狙うなら同じく左利きの河面旺成という選択もあったが、「ピッチがスリッピーで、速いボールで狙っていこうということになりました。僕はキック力に自信があったので、話し合いでキッカーが僕になりました」。相手DFに当たったリフレクションはゴールに吸い込まれていった。プロ初先発で初ゴール、フル出場でチームの勝利に貢献するという上々の再スタートとなった。

チームの連勝とリンクするように快進撃を続けていたが、第6節甲府戦ではスペースを消され、小野のダイナミックのパスが生きることはなく、今季初の連敗に肩を落とした。ボランチでパートナーとなる三門雄大は「甲府戦は、つまらなそうというか悩みながらというか、彼のいいところが出なかった。でも、それがお互いに勉強になったし、その後の松本戦はまた一つコンビとして成長できたと思う」と振り返る。

好プレーが続くからこそ、相手にマークされる。だが、「警戒してくれるということは僕にとってうれしいこと。そんな中でまたプレーの幅が広がるので、ポジティブにとらえることもできる」と、望むところだ。壁を突き破りまた一つ大きく成長することで、自分を、そしてチームを連勝の波に乗せていきたい。

文:土地将靖(大宮担当)

明治安田生命J2リーグ 第9節
8月2日(日)19:00KO NACK
大宮アルディージャ vs アビスパ福岡

NACK5スタジアム大宮(大宮アルディージャ)
みんなの総合評価 (4.4)
臨場感 (4.8)
アクセス (4.2)
イベント充実 (3.7)
グルメ (3.3)
アウェイお楽しみ (3.4)

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