ドレスや下着など女性向けアパレルをEC展開するファストステップ(本社東京都、有友純一郎CEO)は、事業拡大に向けて舵を切ろうとしている。21年3月期のEC売上高は、連結ベースで50億円を超える見通し。20年末時点で、売上高は49億円になっているという。今後は成長を支えたドレスのECサイト「dazzy(デイジー)」とすみ分けする形で、下着専門ブランドを確立する。下着専門のECサイト「247lingerie(247ランジェリー)」を20年12月に開設しており、SNSやユーチューバーを活用したデジタル戦略で事業拡大を目指す。下着販売を指揮する萩広史取締役に話を聞いた。
─まず、先日のグループ会社で発生した模倣品販売について聞きたい。
この一件は、多くの関係者、当社のECサイトを利用している消費者に多大なるご迷惑をおかけし、大変深く反省しています。当事者であるデイジー(本社東京都、下井大学社長)の下井自ら、関係者などへ直接出向き謝罪しています。原因については、ホームページなどに記載してある通り、最後の確認を怠ったことが原因です。今後の対策として、模倣品防止チェックシートを作成し、企画の上長、事業部長、役員の承認を得たもののみ、企画案からサンプルへ進行できるようにしています。
発注前の最終確認時には、委託先と当社で改めてダブルチェック。酷似した商品がないことが確認でき次第、稟議に回すようにしています。チェックしてきた確認資料をもとに、全役員が捺印して発注するフローを徹底し、再発防止に努めていきます。
ありがたいことに、会社の規模は毎年大きくなっています。CSRの観点からも、社内の管理体制をさらに強化します。今回の件で、迷惑をおかけした関係者や消費者には、商品力やサービスでしっかりと恩を返していきたいと思っています。
─下着の販売に注力する理由は。
グループ会社であるデイジーと、しっかりとすみ分けした事業展開を進めたかった。当社はデイジーの親会社になっています。2007年に創業し、13年の月日が流れました。ドレスの販売から始まり、そこから横に展開する形で、10~30代向けのアパレル商品、カラーコンタクトレンズなど、ドレス以外のジャンルを拡大させていきました。ドレスの場合、購入者のほとんどが新規顧客でした。調査してみたら、リピート顧客は全体の3割程度。メルマガや販促をしても、毎年、購入者が入れ替わる状況のため、やっても結果が伴わないと判断しました。
(続きは、「日本ネット経済新聞」1月28日号で)
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