2021年のゴルフ界は、果たして、どんな展開になるのだろうか。 新年早々、米メディアが発信した予想に面白いものがいくつか見受けられた。たとえば「マスターズでダスティン・ジョンソンは連覇を成し遂げることができるか?」と問われた3人の米国人記者が3人とも「ノー」と、きっぱり答えていた。 【写真】父ウッズとそっくりすぎる長男チャーリー君、16歳の幼いタイガー、ティガーにイジられる姿も?(全10枚) そのうちの2人は、ジョンソンが勝利した昨年大会が異例の11月開催だったのに対し、今年は従来通りの4月開催に戻るため、オーガスタ・ナショナルのコース・コンディションが異なるものになることを指摘していた。 そう、今年のオーガスタ・ナショナルは従来の春らしい難度の高さを誇るであろうし、その舞台では、パワーのみならず、より一層の正確性を求められる。そして、より一層、予測しがたいものとなり、不可思議なことも起こり、ドラマも起こる。 そうなったとき、前年覇者だからと言って、ジョンソンが再び勝てるかと考えると、「ノー」なのだと彼らは答えていた。なるほど、ロジカルな意見だと私も思わず頷かされた。 「ノー」と答えたもう1人の記者は、プレッシャーの重さ、メンタル面に着目し、「続けざまにグリーンジャケットを羽織ることなど可能とは思えない」。これは少々感覚的な意見だが、それはそれで「そうだよね」と頷きたくなる。
ファウラーは32歳、世界1位だったスピースは……
感覚的な意見と言えば、米メディアが発信した今年の展望の記事の中には、こんな記述もあった。 「今年はリッキー・ファウラーがリッキー・ファウラーらしく、ジョーダン・スピースがジョーダン・スピースらしく戻ってほしい」 米国の国民的人気を誇る米ツアー5勝のファウラーは「メジャー優勝なきグッドプレーヤー」と言われてきたが、昨年は1勝も挙げられず、トップ10入りは、わずか2回にとどまった。32歳と年齢的には成熟期を迎えているが、世界ランキング(※以下、すべて2021年1月3日付)は56位まで後退してしまっている。 メジャー3勝、米ツアー通算11勝の27歳、ジョーダン・スピースの不調はさらに深刻で、かつては世界ナンバー1だった彼が、今では84位まで陥落している。 しかし、ファウラーもスピースも超がつくほどのナイスガイであり、かつては元気や勇気が伝わってくるような快活なゴルフを見せてくれていただけに、彼らの復活を望む声は理屈抜きで方々から聞こえてくる。 そして、日本のゴルフファンの間から聞こえてくるのは、松山英樹の復活を切望する声だ。米メディア風に記せば「松山英樹が松山英樹らしく再び強くなって勝ってほしい」という願いだ。 振り返れば、松山が米ツアーで最後に勝利を挙げたのは2017年の夏だった。世界選手権シリーズのブリヂストン招待を見事に制し、翌週の全米プロでは最終日途中で首位に立ち、メジャー初制覇に迫った。 あの日、終盤で崩れて5位タイに甘んじて以来、松山は優勝の二文字から遠ざかっている。しかし、ファウラーやスピースとの決定的な違いは、松山は世界ランキング19位と、いまなおトップランクに留まっていることだ。 優勝こそできずとも、世界のトップの位置を維持することは大変な努力と鍛錬と忍耐を要することであり、それだけでも偉業である。そして、その位置を死守していれば、たとえ優勝そのものが無くても、勝利からかけ離れてはいない。
からの記事と詳細 ( 「強い松山英樹」は戻ってくるか 国民的人気のナイスガイ復活や巨大化したデシャンボーの飛距離は?(Number Web) - Yahoo!ニュース )
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