宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市武庫川町)で3日、107期生の卒業式があった。コロナ禍で式の時間が短縮される中、兵庫県出身者2人を含む39人が、黒色の紋付きと緑色のはかま姿で出席。歌や踊りの稽古に励んだ2年間を振り返り、ジェンヌへの道を歩み始めた。
競争倍率約23倍の狭き門を突破して入学した107期生は、昨春の臨時休校で稽古が制限された。小林公一校長は「これからも予期せぬことが起こるかもしれない。学校で学んだことを自信として、精進してほしい」と式辞を述べた。
卒業生総代の西村あみさん=東京都出身=は「学校での日々が、かけがえのない日々と気付かされた。清く、正しく、品のあるタカラジェンヌになりたい」と語った。在校生が卒業生にブーケを贈るセレモニーは昨年に続いて中止し、保護者らの出席も制限した。
コロナ禍で宝塚歌劇の各公演がずれこむなどしたため、卒業生の初舞台は例年の4月ではなく、6月25日に始まる宙組公演となる。(西尾和高)
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