コーディー・ゴッドウィン、BBCニュース(サンフランシスコ)
YouTubeのスーザン・ウォシッキー最高経営責任者(CEO)は4日、「現実世界での暴力」の危険性が弱まった場合、ドナルド・トランプ前大統領のアカウントに対する凍結措置を解除する可能性があると発言した。
シンクタンク「アトランティック・カウンシル」のインタビューでウォシッキーCEOは、政府の警告や暴力の動向を注視し、いつ凍結を解除すれば安全かを考えていくと語った。
YouTubeは1月6日の米議会襲撃を受け、トランプ氏のアカウントを凍結した。暴力を扇動し、利用規約に違反したためとしている。
一方で同CEOは、「現時点では、暴力のリスクがなお高まっていることは明白だ」と述べた。
ウォシッキーCEOはまた、トランプ氏は完全にYouTubeを利用できなくなったわけではないと話した。
YouTubeではスリーストライク・システムを採用しており、90日以内に違反行為を3度行うと、永久追放となる。
1月のアカウント凍結は、トランプ氏の最初のストライクだった。
トランプ氏の個人弁護士を務めていたルディー・ジュリアーニ氏は今週初め、2020年の米大統領選は盗まれたと発言し、2度目のストライクを告げられている。
最初のストライクでは通常、7日間のアカウント凍結となるが、暴力の危険性が高い状態が続いているため、トランプ氏のアカウント凍結は続いている。
1月6日にトランプ氏の支持者が議事堂の建物に侵入した事件のあと、トランプ氏はさまざまなソーシャルメディアから締め出された。
ツイッターはトランプ氏の個人アカウントを永久凍結。フェイスブックもトランプ氏のアカウントを「無期限に」凍結した。
フェイスブックの監督委員会は現在、この凍結を永久的なものにするかどうかを協議しているが、決定時期は明らかにしていない。
一方、議会襲撃に関連してこれまでに221人が訴追されているという。
<解説>トランプ氏のSNS復帰はあるのか? ――ジェイムズ・クレイトン北米テクノロジー記者
ドナルド・トランプ氏は大統領の座を降りて以来、非常に静かだ。彼のメガホンとなっていたソーシャルメディアから切り離されているのもその一因だろう。
トランプ氏に対する大手SNS各社の対応は目を見張るものがあった。
各社とも同じ問題に直面していた。一国の大統領がフェイクニュースや陰謀論を言いふらし、議会襲撃の一端を担った場合、どうすればいいのか?
対応はそれぞれ違っていた。ツイッターはトランプ氏を永久追放した。トランプ氏がこのプラットフォームに帰ってくる道はない。
フェイスブックは凍結措置を取った上で、「独立した」監督委員会に決定を委ねた。委員会の決定には理論上、拘束力がある。
そしてYouTubeは今回、暴力の脅威が薄まれば凍結措置を解除する可能性を示した。ただし、これは主観的な対策だ。
それでも、トランプ氏がソーシャルメディアの世界に戻ってくる道が示されたことになる。トランプ氏が2024年の米大統領選の勝利を求めているなら、これは非常に重要なファクターになるだろう。
からの記事と詳細 ( 「暴力の脅威が収まれば」トランプ氏のアカウント復活も YouTube幹部が発言 - BBCニュース )
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