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Wednesday, June 23, 2021

「ステップ」が生み出すスピード感がボートレースの魅力のひとつ - スポーツナビ - スポーツナビ

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(C)BOATRACE

BOATRACE

水上を滑走するボートレースは「ハイドロプレーン」という形式のボートを使用している。これは「船底が平らで水面を滑走して航走するもので、現在使用されていのはすべてこのタイプである」と公式サイトで紹介されている。
バスボートやプレジャーボートは、船底がV字になっていたり、ストライプと呼ばれる水切り構造が存在するがレース艇にはない。フィンと呼ばれる船底の金属部品だけが水の抵抗を受ける設計になっている。「フィンが旋回の軸」といわれるゆえんである。

それでも抵抗は存在する。水は浸かっているだけで加速を妨げるのだ。
そこで、「ステップ」なる構造を採用しスピード化を図ってきたのがボートレース界。
「ランナバウト」と呼ばれる一般的な船底形式から「ハイドロプレーン」に変わってきたのだ。
ちなみに「ランナバウト」は1993年(平成5年)3月の芦屋ランナ王座決定戦をもって廃止されている。スピード化の流れは「ハイドロプレーン」に軍配を上げたのだ。

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その「ハイドロプレーン」の「ステップ」は写真上の赤丸のように段差構造。その差は4cm弱である。船底が2段になっているのだ。

この効果は、「ステップ」がなければどうなるのか…想像すればイメージできる。
ツルンとした船底全体が水に浸かっている場合、水が「吸いつく」ため舳先(へさき)が上がってこない。いきおい接水面が大きくなるのだ。
これは、水にべったり浮かんでいるベニア板をはがすのが大変なのと一緒。「吸いつく」のは真空状態だからだ。

そこで、「ステップ」が機能する。

滑走中、この段差に空気が入ると周辺の真空状態は解消されることになる。
段差の前方が浮き、接水面積が小さくなることで水の抵抗が減りスピードが上がるのだ。
先人はよく考えたものである。

当然のことながら、スピードターンを武器とするレーサーは旋回中もボートの前を浮かせて走っている。構造を最大限利用しステップアップしようとするとき、人とボートは一体化する。

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