Pages

Saturday, July 31, 2021

細かなステップで相手の攻撃を封じた素根輝 リネールに苦手な点を突かれた原沢久喜<柔道・松本薫評論> - 東京新聞

andisendi.blogspot.com
女子78キロ超級決勝 キューバのイダリス・オルティス(右)を攻める素根輝(榎戸直紀撮影)

女子78キロ超級決勝 キューバのイダリス・オルティス(右)を攻める素根輝(榎戸直紀撮影)

 女子で個人戦を金メダルで締めてくれた素根。組み手がしっかりできていたことと、技の種類が多くない選手ではあるが、自分が持っている技を積極的にどんどん出したことが優勝につながった。

 決勝は指導3での勝利だったが、まったく危なげなかった。圧倒的に強かった。素根は細かいステップを踏むことができる。重量級ではなかなかできないステップで立ち位置を変え、相手の攻める機会を奪い、指導につなげた。

 男子の原沢は、まさか3位決定戦でリネールと当たるとは。そこで勝てていれば、リオデジャネイロ五輪の決勝の悔しさを晴らせたのに。

 準決勝で敗れるまでは、技も出ていてダイナミックな柔道ができていた。だが、準決勝以降は組み手が悪くなって、柔道も小さくなった。日本では身長が高い選手。その分、稽古では奥襟を取られることが少ない。リネールに苦手な点をつかれた形だった。

 ここまでの個人戦、悔しい選手も、力を出し切れなかった選手もいるけど、全体で見れば100点満点以上の結果。よく頑張ってくれた。最後の団体戦、強敵はフランスだろう。今、日本には流れがあるので、このまま団体戦も押し切ってほしいと思う。(ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダリスト)

関連キーワード

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 細かなステップで相手の攻撃を封じた素根輝 リネールに苦手な点を突かれた原沢久喜<柔道・松本薫評論> - 東京新聞 )
https://ift.tt/3j6ZqPx

No comments:

Post a Comment