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Saturday, November 20, 2021

藤井香愛「ステップアップしていきたい」夢は地元のあの場所でソロ公演 - われら第7世代!~演歌・歌謡曲のニューパワー~ - 芸能コラム - ニッカンスポーツ

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連載「われら第7世代!~演歌・歌謡曲のニューパワー~」の藤井香愛(33)の第3回は「中野サンプラザとカワウソ」です。東京・中野区生まれで、夢の1つが中野サンプラザでのソロコンサートという。「カワウソ博士」でもある令和の歌謡ディーヴァ(歌姫)に、日刊スポーツ笹森文彦記者がじっくりと話を聞きました。

デビュー4年目。さらなる飛躍を目指す藤井香愛(撮影・狩俣裕三)
デビュー4年目。さらなる飛躍を目指す藤井香愛(撮影・狩俣裕三)

新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が解除され、エンターテインメントの世界も活動が急ピッチで再開し始めている。藤井も年末にかけてのイベントやディナーショーが続々と「予定」から「実施」に切り替わった。夢の実現に向けて歩み出している。

藤井 もちろん紅白歌合戦に出てみたいとか、大きな目標はあります。個人的には、地元にある中野サンプラザでソロコンサートをやりたいです。

藤井は中野で生まれ育った。JR中野駅北口の複合施設「中野サンプラザ」はランドマーク的な存在だが、老朽化に伴う再開発で、24年をめどにいったん解体することが決まっている。73年に開業し、2222人収容の大ホールは、アイドルや人気歌手のコンサート会場になってきた。

藤井もデビュー直後、所属する徳間ジャパンと日本クラウンの合同イベント「Dream★Hopeコンサート」でそのステージに立ったことはある。その時は北島三郎ら大御所も出演した。しかし何と言っても中野サンプラザのステージにソロ歌手として立つことが、歌手を目指した時からの大きな夢だった。成人式も同所だった。

藤井 実は今年7月に中野区内の野方区民ホールでソロコンサートができたんです。中野サンプラザに向けてのステップの1つで、やっとスタートラインに立てた感じです。

7月3日に行われたそのコンサートは「デビュー3周年記念ファーストコンサート~中野より愛を込めて~」。18年7月4日にデビューしたので丸3年と、4年目のスタートの前日に開催された。コロナ禍の影響で、収容人数は半分に制限されたが、“満員”のファンが詰め掛けた。最新の両A面シングル「その気もないくせに/鳴かない鳥」はもちろん、東京出身にちなんだ東京の歌メドレーを熱唱した。小学校2年から習ったタップダンスも披露した。

秋の花々を背に優しい笑顔を見せる藤井香愛(撮影・狩俣裕三)
秋の花々を背に優しい笑顔を見せる藤井香愛(撮影・狩俣裕三)

今回の取材で、藤井はこう語っていた。

藤井 「野方区民ホール」の次は(中野区内で)もう少し大きい「なかのZEROホール」でコンサートをやって、そして「中野サンプラザ」にステップアップして行きたいです。

その言葉通り、来年5月22日に、なかのZERO小ホールでのコンサートが決定した。客席数は野方区民ホールの倍にスケールアップする。取材後の開催決定で感想を聞けなかったが、ブログに「このご時世でデビュー4年目、2年連続でコンサートをやるというのは簡単なことではありませんが、歌手としてコンサートを開催するのは夢ですし、新たなステップアップになる目標です」とつづっている。

朗報はもう1つある。新曲が決まった。来年1月12日に第4弾「一夜桃色(ひとよももいろ)」(作詞・及川眠子、作曲・幸耕平、編曲・坂本昌之)を発表する。作詞の及川氏は「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子)や「淋しい熱帯魚」(Wink)で知られる。その歌詞に前作も担当した幸氏が曲を付けるのだから、期待度は大きい。タイトルからして、大人の歌謡ディーヴァにふさわしい作品だろう。

来年5月22日になかのZEROでのコンサートが決定し、くす玉を割ってファンに報告した藤井香愛
来年5月22日になかのZEROでのコンサートが決定し、くす玉を割ってファンに報告した藤井香愛

藤井 デビュー4年目で今33歳。第7世代と言っていただけるのはとっても、うれしい。でも圧倒的に年上なので、同年代、同世代の方たちと同じ動きをしていたら乗り遅れてしまうので、自分からどんどん発信していきたい。私は声に特徴的な部分があると思っているので、その声を生かして、藤井香愛を確立していきたいと思います。

藤井には意外な一面もある。「カワウソ博士」なのだという。「カワウソ博士認定証」を持っている。カワウソはつぶらな瞳と愛らしいしぐさが人気で、ラッコもカワウソの一種だ。

藤井 一昨年の年末に友達と買い物をしていて、疲れたからどこかで休もうとなって。近くにたまたまカワウソカフェがあって入ったんです。どちらかと言うと友達のほうが興味を持っていたのですが、私のほうが、はまっちゃったんです!癒やされます。

カワウソカフェで笑顔を見せる藤井香愛
カワウソカフェで笑顔を見せる藤井香愛
大好きなカワウソとじゃれ合う藤井香愛
大好きなカワウソとじゃれ合う藤井香愛

認定証は東京・池袋のサンシャイン水族館で受け取った。

藤井 5月の最終水曜日が「世界カワウソの日」(国際カワウソ保護基金がカワウソ類の保全のため提唱した記念日)なんです。サンシャインの記念イベントは、コロナ禍で7月に延期されて行われたんですが、どうしても認定証が欲しくて(笑い)。クイズに答えて、認定証をいただきました。と言ってもパネルに答えが出ているので、簡単なんですけど(笑い)。

今も時折、カワウソカフェに行って癒やされているという。デビュー4年目。「新人」は通用しない。カワウソカフェに行きたくなる仕事のプレッシャーも増えてきただろう。

藤井 (デビューした)最初の頃は1つ1つの仕事が初めてだったので、気が付いたら終わってた、みたいな感じでした。今は落ち着いて見られるようになりました。お手本になる先輩方がたくさんいらっしゃるので、そういう方たちの動きもそうですし、テレビやステージで見えていない時の、スタッフさんに対しての態度とか勉強になります。これから(緊急事態宣言が解除されて)よりいろんなことを勉強させていただけることがうれしい。頑張ります。

解体まで残された時間は少ないが、夢のステージ、中野サンプラザで歌う歌謡ディーヴァの姿をぜひ見たい。(おわり)

地元中野サンプラザのステージを夢見る藤井香愛(撮影・狩俣裕三)
地元中野サンプラザのステージを夢見る藤井香愛(撮影・狩俣裕三)

◆藤井香愛(ふじい・かわい)本名同じ。1988年(昭63)7月26日、東京生まれ。小学2年から歌やダンスのレッスンを始める。中学で山口百恵さんの影響で歌謡曲に傾倒。高校時代に雑誌「egg」読者モデル。08年から東京ヤクルトスワローズ公認パフォーマンスユニット「DDS」に参加。公認サポーターソングを歌うユニット「DAD,S」ではメインボーカル。17年オーディション「歌姫、歌彦を探せ!!」でファイナリスト12人に選出。これを機にスカウトされ、18年「東京ルージュ」で歌手デビュー。20年の日本作曲家協会音楽祭で奨励賞。趣味は野球観戦、食べ歩き。資格はパソコンスピード検定2級、文書デザイン検定、日本語ワープロ検定、情報処理技能検定はそれぞれ1級。163センチ、血液型B。

◆プレゼント 藤井香愛さんのサイン入りのポーチです。デニム素材を古着加工した逸品です。1名様にプレゼントします。ご希望の方は以下のURLから応募フォームに入り、必要事項をご記入の上、ご応募下さい。締め切りは11月27日です。発表は発送をもって代えさせていただきます。

「プレゼントの応募フォーム」はこちら>>

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