【カイロ=蜘手美鶴、ワシントン=吉田通夫】中東歴訪中のバイデン米大統領は十五日、サウジアラビア西部ジッダで、同国の実力者ムハンマド皇太子と会談し、ロシアのウクライナ侵攻に伴って高騰する原油価格の抑制策を協議した。米国は記録的なインフレに直面しており、サウジに原油増産を促したとみられる。
バイデン氏は会談後に単独で記者会見し、「サウジは事態の緊急性を共有しており、今後数週間でさらなるステップがあると期待している」と述べた。国営サウジ通信は「サウジと米国は世界のエネルギー市場の安定を約束する」との声明を伝えた。十六日には湾岸協力会議(GCC)と中東三カ国による首脳会談があり、原油増産について話し合われる見通しだ。
一方、バイデン氏は、会談冒頭で二〇一八年のサウジ人記者殺害事件を取り上げ「米大統領が人権問題について沈黙することはない。(皇太子に)責任があると思っている」と直接伝えたことも明らかにした。皇太子は自身の関与や責任を否定し、「関係者は処罰した」と答えたという。
米国は昨年二月、皇太子が殺害事件に関与したとの報告書を発表。バイデン氏は大統領就任前から「(指示したとされる皇太子を)つ...
中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。
※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( 米、サウジの原油増産期待 バイデン氏「数週間でステップ」:中日新聞Web - 中日新聞 )
https://ift.tt/hnId8ET
No comments:
Post a Comment