甲子園球場で行われている夏の全国高校野球、大会4日目の第4試合で、新型コロナウイルスの集団感染でベンチ入りする選手を10人入れ替えた県立岐阜商業は兵庫の社高校に1対10で敗れ、初戦突破はなりませんでした。
大会の開幕直前に新型コロナウイルスの集団感染と判断された県立岐阜商業はエースの井上悠投手など投打の主力を含むベンチ入りの選手10人を入れ替え、予定通り、きょうの社高校との1回戦に臨みました。
県立岐阜商業の先発、山口恵悟投手は岐阜大会では2イニングしか投げておらず、立ち上がりからワンアウト3塁のピンチを迎え、社高校の3番、福谷宇楽選手にタイムリーヒットを打たれて1点を先制されます。
続く2回にも、フォアボールやヒットなどで追加点を奪われ、2人目の小林希投手にマウンドを譲りましたが、小林投手も制球が定まらず、押し出しのフォアボールなどでさらに得点を許してしまいました。
県立岐阜商業はこの回一挙4点を奪われて、5回までに、0対9と大量リードを許しますが8回に、岐阜大会ではベンチ入りしていなかった8番の高井咲來選手のツーベースヒットから内野ゴロの間に1点を返す意地を見せました。
しかし反撃は及ばず、コロナに揺れた県立岐阜商業は1対10で敗れ、2回戦進出はなりませんでした。
県立岐阜商業の鍛治舍巧監督は「主力選手が相次いで出場できなくなり、出場を辞退することも検討しましたが、3年生の選手たちの顔が浮かび自分から引くわけにはいかないと思い、チームを再編して臨みました」と話しました。
出場できなかった選手については「3年生は入学したときから新型コロナに翻弄されてきて、彼らには『何も悪いことをしていないのになぜこうなってしまうのか』という思いがあります。全員が戻ってくる前に負けてしまって申し訳ないです」と話していました。
一方で、新たに登録された選手については「思ってもみない出場機会で天にも昇るような気分だったと思うし、いい経験になったと思います。エラーやフォアボールなどのミスが多く出ましたが、いいプレーをした選手もいたのできょうの経験を今後に生かしてほしいです」と話していました。
キャプテン、伊藤颯希選手は、「メンバーがそろっていれば優勝できると思っていたのでまさかこんなことになるとは思っていなかったですし、悔しいです。出場できなくなったメンバーが戻ってくる前に負けてしまい、申し訳ないです」と声を詰まらせながら話しました。
そのうえで「このような状況でもチーム内では目いっぱいプレーしようと声を掛け合い、前を向いて試合に臨みました。試合に出場できるよう動いてくれた関係者の方々には感謝の気持ちしかないです」と話していました。
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