“和牛のオリンピック” とも呼ばれる「全国和牛能力共進会」で「内閣総理大臣賞」を獲得した３頭の雌牛が１０日夜、地元に凱旋し、大勢の人が出迎えて快挙を祝いました。
「全国和牛能力共進会」で、「種牛の部」の第４区に鹿児島の代表として霧島市と湧水町から出品された「やすこ」、「てるはな」、「さき」の３頭の雌牛は、最も優れた牛に贈られる「内閣総理大臣賞」を獲得しました。
鹿児島県の牛がこの賞を受賞したのは、１９９２年以来、３０年ぶりです。
大会前に３頭の出発式が行われた霧島市内の家畜市場では１０日夜、快挙を祝おうと、ＪＡや自治体の職員など大勢の人が集まって凱旋を待ちました。
午後７時すぎ、トラックに乗せられた３頭が市場に戻ってくると、「内閣総理大臣賞受賞おめでとう」などと書かれた横断幕を掲げて拍手で出迎えました。
４区の出品者を代表して、藤山粋さんが「県民の思いを乗せ、日本一と言い続けて歩いてきました。最高の結果を得て、鹿児島が日本一になる一役を担えました。地元の畜産の発展につながればと思います」とあいさつし、記念の花束が贈られました。
霧島市の中重市長は「『全国の皆さんのどぎもを抜くような』と激励し、本当にそのような結果を残してくれ、うれしく思います。この結果をいかし、地域の畜産が前進するように取り組んでいきたい」と話しました。
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