インバウンド需要を見込んで、ドラッグストアが軒を連ねていた狸小路商店街。コロナ禍のインバウンド蒸発とともに、ドラッグストアも店舗数を減らしていたが、「ダイコクドラッグ」が3年ぶりに復活出店することになった。同商店街への「ダイコクドラッグ」再出店は、コロナ終焉の先駆けとなりそう。(写真は、「ダイコクドラッグ狸小路5丁目店」の出店場所)
ダイコク(本社・大阪市中央区)が展開する「ダイコクドラッグ」は、ディスカウント系のドラッグストアチェーンで、コロナ前には全国で190店舗以上を展開していた。しかし、コロナ禍によるインバウンド需要の蒸発で、次々と閉店、現在は100店舗を切る状況。
北海道には2008年に進出。札幌市内に「地下鉄さっぽろ駅前店」や「札幌南2条店」を出店した後、2012年5月に「すすきの駅前店」、2017年4月に「狸小路4丁目店」、2019年6月に「札幌北2条西2丁目店」、同年7月に「豊水すすきの店」を出店。また、小樽市に「小樽堺町駐車場前店」、函館市に「函館朝市広場店」を出店、全8店舗を展開していた。
しかし、コロナ禍によって2020年3月14日の「すすきの駅前店」を皮切りに、「狸小路4丁目店」、「札幌北2条西2丁目店」などが相次いで閉店、現在は2008年に進出した「地下鉄さっぽろ駅前店」や「札幌南2条店」の2店舗で営業している。
そんな中、ダイコクは2023年2月下旬に「ダイコクドラッグ狸小路5丁目店」(札幌市中央区南2条西5丁目15-2、1階)をオープンさせる。狸小路商店街に「ダイコクドラッグ」が戻ってくるのは、2年半ぶり。
狸小路商店街には、2015年頃からドラッグストアが相次いで進出、インバウンド全盛の頃には、「マツモトキヨシ」、「コクミン」、「サンドラッグ」、「ダイコクドラッグ」、「サツドラ」、「ココカラファイン」などが軒を並べていた。各ブランドが複数店舗を構えるなど、まさにドラッグストアのショーウインドーの状態だった。しかし、コロナ禍でドラッグストアは次々と閉店、現在は6店舗に減っている。「ダイコクドラッグ」の復活出店は、コロナ終焉を見込んだドラッグストア反転攻勢の契機となりそう。
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