MUSINは、iBasso Audioのデジタルオーディオプレーヤー「DX320MAX Ti」を6月2日より発売する。世界限定888台。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は46万350円前後。発売に先駆け、5月19日11時より予約受付を開始する。
「DX320」をベースに、前世代のMAXシリーズで培った技術を踏襲し設計された限定モデル。従来のMAXシリーズのボリュームに採用していたポテンショメーターから、オリジナルの4セクションステップアッテネーターへと改良している。
抵抗器には周囲の温度変化による出力電圧の変動が少なく、ノイズレスで優れたオーディオ特性を持つ非常に高精度な抵抗を採用。これにより、チャンネル間の差は±0.1dB以内に制御され、DX220MAX/DX300MAXに採用されていたカーボンフィルムポテンショメーターの数値(±2dB)に比べ、大幅な進化を実現した。
内部のディスクリート抵抗を機械的に切り替えるために、高耐久性合金コンタクトを使用。ボリューム制御による音質の悪影響を排除し、小さなリスニングボリュームでも、チャンネルのアンバランスが深刻な問題にならず、より正確なマスタークオリティのリスニングサウンドを体感できるとしている。
ゲインコントロール専用の物理ダイヤルも装備。4段階でゲインの切り替えが行なえる。
DACチップは、DX320にも採用例のある「BD34301EKV」をクワッド構成で搭載。最大768kHz/32bit PCMと、DSD 512の再生に対応する。標準時はデュアルDACモードで動作し、オプションから「Ultimate mode」を有効にすることでクワッドDACモードで駆動できる。
BD34301EKVの採用と、ROHM独自の音質設計、iBassoのチューニングにより「空間の響き」「静寂性」「スケール感」の3要素を活かした、「ニュートラルで、ナチュラルな聴き心地の良いサウンド」を実現したとしている。
nichicon製アルミ電解コンデンサとerse製フィルムコンデンサを採用し、トランジスタのスイッチングによる歪みを排除したiBasso Super Class-Aディスクリートアンプ回路を搭載。A級アンプの特徴である歪みのないサウンドを実現し、発熱も大幅に低減したポータブル機に最適なアンプ回路とする。
デジタルセクションでは自社開発FPGA-Masterテクノロジーに加え、Accusilicon製高精度フェムトクロックを2基搭載。デジタル・アナログのハードウェアと信号伝達には耐ノイズ性に優れたオプトカプラとI2Cアイソレータを採用。デジタルからアナログへの干渉が発生しない、隔離された設計となっている。
電源システムもデジタルとアナログで独立して駆動。デジタルセクションには6,200mAh/3.8Vの大容量バッテリー、アナログセクションには900mAh×4基で構成される「±8.4V高性能バッテリーモジュール」を搭載している。連続再生時間は、標準時で約17時間、Ultimate mode時で約13時間。
出力には4.4mmバランス、3.5mmアンバランスのヘッドフォン出力とライン出力をそれぞれ装備。バランス出力では最大9Vrms、アンバランス出力は最大4.5Vrmsとなっている。
筐体デザインは従来のMAXシリーズを継承しながら、素材は航空機グレードのチタニウムへ変更。シリアルナンバーが刻印される。背面の強化ガラスパネルは接着を必要としない、着脱可能なパネルパーツへと刷新している。
SoCはSnapdragon 660。Wi-FiとBluetoothも装備。ディスプレイは5型で解像度はフルHD(1,080×1,920ドット)。メモリ容量は6GB。ストレージ容量は128GBで、microSDカードスロットも備え、2TBまでのmicroSDカードに対応する。外形寸法は150×85×30mm(縦×横×厚さ)。重量は620g。
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