ラグビーの「リポビタンDチャレンジカップ」(熊本・えがお健康スタジアム)で日本代表は15日、ニュージーランド代表候補で構成する「オールブラックス・フィフティーン」との第2戦に挑む。8日の第1戦(6-38)ではノートライで完敗したジャパン。再戦で決定力を期待したいのが2戦連続でWTB(ウイング)で先発するセミシ・マシレワ選手(花園近鉄ライナーズ)だ。
ワールドカップ(W杯)初出場を目指すフィジー出身の31歳は、狭いスペースや相手防御が整った局面を打開できるのが最大の強みだ。大柄ではないが、ジャンプ力があってハイボールに強く、ステップが切れる。仲間が「視界から消える」と称賛するほどだ。
2017年に近鉄に加入してから名を上げた。南半球最高峰リーグ・スーパーラグビーに参戦した日本チーム「サンウルブズ」でもプレーし、24試合に出場し13トライをマークした。お笑い芸人の江頭2:50さんに似ていることから始めたトライ後の「エガちゃんポーズ」でファンからの知名度も高めた。
来日前は国際的に無名だった。「近鉄に拾ってもらった。チームや仲間、家族もサポートしてくれるのがうれしくて居心地が良い」と口癖のように語り、日本ラグビー界に感謝する。だから、母国に活躍が伝わり、フィジー代表入りの打診があってもジャパン入りを目指してきた。「自分と家族にとって、日本チームに入り、W杯に出場することが最終的な目標」と意気込む。
新型コロナウイルス下で大半の外国出身選手が帰国する中、日本に残る選択をした。日本代表入りの条件となる連続居住歴を満たすためだった。チーム活動の停止中も一人で黙々と東大阪市花園ラグビー場に隣接する公園で汗を流したという。
21年夏のアイルランド戦で日本代表としてテストマッチに初出場したが、獲得キャップはまだ「2」にとどまっている。この2年は故障がちで満足にプレーできず、代表定着には至っていないのだ。
「ケガから回復し、ラグビー勘を取り戻さないといけない」と迫る大舞台へ焦りも感じてきた。久しぶりの「代表復帰戦」となった第1戦は大きな見せ場は訪れず、第2戦はメンバー生き残りへ結果が欲しい。
前回19年大会ではジャパンの両翼を担った松島幸太朗選手(東京サントリーサンゴリアス)と福岡堅樹さんによる「ダブル・フェラーリ」が8強入りの原動力となった。2人とはひと味違うマシレワ選手が機能した時、ジャパンの新たな可能性が見えてくる。【長宗拓弥】
セミシ・マシレワ
1992年6月生まれ。フィジー・タベウニ島出身。ポジションはWTBとFB(フルバック)。ニュージーランドやオーストラリアのクラブでプレーし、2017年に花園に加入。21年に日本代表初キャップを獲得した。身長181センチ、93キロ。
からの記事と詳細 ( 武器は「消える」ステップ マシレワがラグビー日本代表を救う - 毎日新聞 )
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