台風6号は強い勢力を保ったまま西日本に接近する恐れも出てきました。
■最大瞬間風速39m 停電 今も続く
台風は美しかった島々の表情を一変させています。横殴りの風と雨が視界を奪い、信号も止まったままの交差点。3日朝に宮古島で撮られた映像では、道路には大きな木が横たわり、車はそれをよけながら進みます。
大型で非常に強い台風6号は沖縄本島を直撃した後、ゆっくりと西に進みました。今年一番の非常に強い風が吹いた宮古島。鳥も飛べる状況ではないのでしょうか、嵐が過ぎ去るのをじっと待ちます。今回、猛威を振るう“風”。台風に慣れたはずの島の人も恐怖を覚えるほどです。
■「恐怖覚える」スーパーも休業
宿のオーナー:「完全に横殴りの雨。外に出たら危険な、恐怖を覚えるくらい風が強い」
激しい雨と風が吹き付けるスーパーの駐車場。休業を知らずに入ってきたのでしょうか、車が引き返していきます。宮古島にある漁港。3日朝は満潮も重なり、波が地面を超えて押し寄せています。
■「バナナ小分けに」食料わずか
2日まで宮古島観光を満喫していた福井さん一家4人。琉球グラスを作り、ウミガメとも泳いだ夏休み。楽しかった家族旅行は台風で状況が一転しました。
福井博文さん:「このような非常に強い風で、木が揺らいで雨も真横に降り付けている。昨夜0時ごろから12時間以上、停電している。服も洗濯できない状態が続いています」
先月26日、愛知県から宮古島を訪れた一家4人。今月2日に帰る予定でしたが、この台風です。宿泊するゲストハウスも停電しましたが、宿には発電機があり、スマートフォンの充電などはできます。スーパーの商品も少なく、ようやく買えた食料も心もとない状況です。
福井博文さん:「レトルトごはんとか、あんパンを買うことができました。本当はその他にも色々買いたいものがあったんですが、どの棚も空になっていてカップ麺もほとんど空でしたし、卵も牛乳もほとんどの食材が売り切れている」「(Q.家族3人はあんパンとレトルトごはんで何とかつないでいる?)そうですね、はい。かろうじて残り1本もないんですが、バナナが残っていたので(長女が)これだけは食べてくれるので、ちょっとずつ小分けにして使い切らないようにして与えている」
父親も本来なら3日から仕事復帰するはずでしたが、帰るめどは立っていません。
福井博文さん:「振り替え便の予約をしているが、毎回キャンセルになっている。子どもたちが非常に不安になるのが一番困っている」
■街路樹なぎ倒され 土砂崩れも
マリンブルーの海に囲まれた石垣島。普段なら観光客でにぎわう街も多くの店はシャッターを下ろし、人影は見当たりません。世界でも屈指のマンタと泳げる海としても知られ、美しいサンゴと魚が人々を出迎える美ら海。青い空と海が続く海岸線も海はその表情を一変させ、波が堤防を乗り越えています。
ダイビングサービス WAKE UP CALL 兼本光恵さん:「風の当たるところに行くとすごい強風です」
石垣島でダイビングショップを営む兼本さん。あまり見たことのない海の景色に驚きを隠せません。
ダイビングサービス WAKE UP CALL 兼本光恵さん:「大潮の満潮だった。普段あそこに海水が上がらないのでびっくり。店の窓は全部閉めてある。戻ってくる台風もあるので心配」
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