台風6号は日本近海で「特異なルート」をたどっている。西へゆっくり進んだあと5日~7日にかけて「東」へ引き返し、8日~9日にかけて「北方向」へ進路を変えて、西日本へ近づく予想となってきた。SNSでは「リモコン操作か」「今度は北か」、その“きまぐれ具合”から「我が家の娘のよう」と例える声も上がった。気象予報士広瀬駿氏は、台風6号の2大特徴として「動きノロノロ」で「衰えそうにない」と警鐘を鳴らす。
台風はなぜ、東に戻って、北に旋回するのか

広瀬予報士によりますと、先月末ごろは、太平洋高気圧が日本列島を覆うように西に大きく張り出していたことから、台風6号は、北西へ進んでいました。その後、太平洋高気圧がすこし弱まり西への張り出しが減ったことで、台風が東や北に進める余地が生まれています。

今後については、太平洋高気圧の付近にある「寒冷渦」が、台風をすこしづつ引き寄せる形で、台風が東に進んでいく見通しです(上図参照)。台風は自ら動くことができず、夏の時期は偏西風も弱いため、ゆっくり移動する中で、太平洋高気圧が盛り返し、さらに大陸の高気圧が強まりそうです。

こうして、東に太平洋高気圧、西にも高気圧、東西をいわば「高い壁」に阻まれた台風は、行き場を無くして、隙間のある北方向へ向かうことになりそうだというのです(上図参照)。こうした特異な動きは、すべて台風の動きが遅いことが要因です。
予報円は、昔より最大40%小さくなっている

広瀬駿気象予報士: 予報円はまだだいぶ大きく見えますが、昔と比べたら円のサイズが小さくなっていて、台風6号もふたつ前の台風4号に比べると、予報円半径が、最大40%ぐらい小さくなったんです。予報の精度が年々向上しているのが要因なんです。予報円は台風の中心の入る確率が70%の領域ですが、去年、一昨年は、90%ぐらいが予報円の中に入ったので、円を小さくできたというわけなんです。
なぜ精度が向上してるかというと、5年前から、アメリカや欧州、イギリスの数値予報も気象庁の台風予報に導入して求められるようになったんです。いいとこ取りした予報を出すようになりました。雨や風の予想って日本は51通りあるうちの一つを見てるわけなんです。アメリカだと31通り、イギリス36通り、ヨーロッパは51通りなんです。これを全部合わせて、何か癖のあるメンバー、例えば方向が違ったり、早く曲がったり、その可能性ってどれぐらい確かなのかっていうのを4つ合わせることで可能性の高いところがわかるようになりました。
改めて台風6号の進路予想を見ていくと、東へ進むのは変わってはいない。火曜日は予報円の上の方を通ってくると、九州四国にかなり近いところを通って今後西日本の方に近づいてくる可能性は大いにあります。
海は「温水プール」台風は衰えそうにない

台風6号は、「衰えそうにない」というのも特徴です。普通こんなに西日本近くを通って動きがゆっくりだと、衰えていくことが多いんですが、これまでの猛暑が海を温めてしまっているんです。2日の海水温は30℃近く、温水プール並みで、いっぱい雲ができて、それが台風のエネルギーになってしまうので、今回は強い勢力のまま西日本に接近するおそれがあります。
沖縄は土曜日にまた大荒れの天気になって、その後も数日続く可能性があります。北海道も別の前線が刺激されてるので、金土日と警報クラスの大雨となる恐れがあります。来週、もっと台風が近づいてくるようになったら、福岡・大阪・名古屋のあたりも荒れて交通機関へ影響が出てくる可能性があります。備えというのはこの週末のうちにして、台風情報を確認するようにしてください。
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