まずは需要の高い銘柄を探す。つまり、株価の上昇と並行して出来高も増えるはずだ。これは、多くのトレーダーが強気の側にいることを意味し、株価を押し上げることになる。
その株価は自然に反落するはずだ。そして株価の下降とともに出来高も緩やかに減少すれば、これは売り手が買い手より少ないことを示している。彼の観察によれば、このパターンは、需要が回復したときに株価が上昇することを示唆している。
利益を出せるようになるまでに犯していた過ちの1つは、売りが一段落するまで十分に待てなかったことだ。今では、売りのボリュームが完全になくなるまで待ってから取引に入るようにしている。
下の1つ目のチャートは、株価の下降と並行して出来高が減少していることを示している。2つ目のチャートは、以前のエントリー・ポイントと現在のエントリー・ポイントを示している。
株価と出来高に相関関係がある。
Tradeview
以前とはエントリーポイントが変わっている。
Tradeview
株価は指数平滑移動平均線(EMA)に触れるはずで、それに留意する必要がある。EMAは直近の値動きに重きを置いたものだ。5分足チャートでは、直前の9本のバーに基づいている。上の図のような日足チャートでは、過去9日間に基づいている。彼は主に5分足チャートを使う。株価がこれを下回らなかったり、支持線を形成したりした場合は、株価が持ち直して上昇する可能性が高いことを示すサインだ。彼は最低でも、株価がEMAから2回跳ね返るのを待つ。
このプロセスにこだわった結果、2023年4月までにガイジャラ氏の成績は向上し、65.3%の上昇を記録して2位になった。彼の証券口座の記録によれば、5月にはさらに47%の利益を上げた。その月も彼は2位だった。1位になりたいという欲望が感情を昂ぶらせ、ポジションサイズを大きくすることになり、リスク・エクスポージャーが大きくなった。
彼の証券口座の記録によると、6月9日までに彼はアドバンスト・ヘルス・インテリジェンス(Advanced Health Intelligence:AHI)を買って損失を出していた。しかし、その熱心さゆえに、彼はリベンジ・トレードという昔の習慣に逆戻りし、17回連続で損失を出すことになった。彼は6月を44.4%のマイナスで終えた。この負けによって、彼は自分の欠点が大きな数字となってはっきりと現れ、厳格な戦略を採用することになった。
Business Insiderが確認した毎月の証券取引明細と、選手権の創設者であるノーマン・ザデー(Norman Zadeh)氏の審査結果によると、ガイジャラは805%の利益を上げ、その年の全米投資選手権を1位で終えた。
「彼は多くの取引を行っている。つまり、その記録は統計的に非常に有意だ」とザデー氏は述べた。
「彼のトレードスタイルは、常にマーケットを精査する必要がある。このような成績を残せる人は限られている。このようなリターンを得ようとする投資家のほとんどは負けるだろう」
ガイジャラ氏が得た重要な教訓は、実行がすべてだということだ。何百冊もの本を読み、何度も練習して準備することはできるが、結局は自分のルールを守ることができるかどうかだ。トレーダーの感情はそれを妨げる主な要因だと彼は言う。逃すことへの恐れ、復讐や怒りのトレードもダメージを与える。
彼は、毎日瞑想し、自分のトレードを日記に書いて感情のコントロールに役立てることで、リベンジ・トレードへの衝動に対処することを学んだ。役に立った具体的な瞑想法のひとつは、損失を心に思い浮かべ、自分が望む反応を実践することだ。目を閉じて、チャートが不利になっていることを示す赤に変わっているのを思い浮かべる。失望の感情を感じ、損失を取り戻そうとして次の取引を探すのではなく、取引を終了して損失を受け入れる決断をする。
さらに彼は損切りを早めにするようになった。つまり、不利な状況になったら15分も待つのではなく、5分以内に取引を終了するということだ。取引回数も減らした。以前は毎日5~10回ほど取引をしていたが、今は2~3回に抑えている。こうすることで、取引する銘柄を厳選して、自分のやり方に厳密に合致した銘柄に限定できるようになったという。
からの記事と詳細 ( デイトレードで損失を出し続けていたトレーダーを805%の利益に導いた、チャートに基づく3つのステップ - Business Insider Japan )
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