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Monday, March 23, 2020

先が読めない時こそ先手を打とう。新生活の好スタートを切る3ステップ - Lifehacker JAPAN

新型コロナウイルスの猛威、不透明な景況感、そして急激な変化を強いられる社内体制。

そんなイレギュラーの状況から私たちが学ぶべきことは、先が読めない事態に遭遇した時こそ、先手を打ったアクションをとるべきということではないでしょうか。

有事の事態の時こそ、不確実な情報に翻弄されずにやるべきことだけを決め、粛々と行動に移しておく。これこそがいかなる環境下にあっても成果を出し続ける人のセオリーです。

今回は、先が読みにくい中、新生活や体制が新しくなる前にやるべきことを紹介します。

先が読めない時こそリスクを想定したToDoリストを

ジェンガのピースを抜こうとする男性
Image: 88Studio/Shutterstock.com

きっと、リスクマネジメントという言葉を聞いたことがあると思います。

先が読めない状況では、このリスクマネジメントのセオリーを知り、やるべきことのタスクに含めることが極めて重要です。

たとえば、あなたが新生活に向けて「着手すること」を決めたとします。この環境下のことです。想定外のことが起こりそうな気がしませんか?

ゆえに、まず先に「うまくいかなくなるリスク」の洗い出しをします(未達成になるリスク)。

次に、それらのリスクを「発生確率」と「影響の大きさ(影響度)」で評価し、講ずるべきリスクを特定します(「アレもコレも」としないことも重要)。その上で「予防策」を、可能なら「事後対策」を考えておきます。

そして、ここで決めたことをあなたのToDoリストに組み込んでおけばいいのです。そうすることで、想定外のことで頓挫する可能性も、無用な不安も減るでしょう。

下の図のように、Excelで整理するのもおすすめです。

リスクを含めたToDoリスト
クリックして画像を拡大
Image: らしさラボ

この場合、「●」のついたことに対し、「予防策」をToDoリストに入れておくのです。

有事の際に先手を打って行動するためには、このように二段階で考えておくことで想定外の事態にも対応がしやすくなります。

堂々とフライングをする(スグやる人よりも早く動く!)

街中を走るビジネスマン
Image: Pond Saksit/Shutterstock.com

いつ動き出すか」。ここが「できる人」と「そうでない人」の分かれ目です。

正解は「周囲より早く動く」です。「速く」ではなく「早く」です。時期が大事。

たとえば、4月から新しい期が始まるとしましょう。人事異動の辞令が出てから動く人と、人事異動の辞令が動く前から水面下で動いている人に分かれます。

先に稟議をとっておくことがあれば、先に上長に相談をしておいた方が良いのは明らかです。

「先に進めておいてくれ」と言われるかもしれませんし、「他のことを優先したいので、別の方法を考えてほしい」と言われるかもしれません。

いずれにしても、周囲より1~2カ月早く動きだしている人とそうでない人は、初動のアクションが変わってきます。

もっと簡単なことでも一緒です。新しい期になると上司と部下の面談、クライアントとの打合せが増え、「会議室」が満室で予約できなくなることは多いものです。だとするなら、先に予約をしているかどうかにも差がでてきます。

基本的に、稟議であれ、会議室であれ、些細なことも含め、早く意思決定されたものが優先されるので、早めに動くことをおすすめします。

と言うと、こんな質問をよくいただきます。

1つは、「自分が異動になってしまったら?」。もう1つは、「指示を待ってからのほうが、行動にムダがないのでは?」と。

前者の問いには、「異動になったら、後任の判断に任せれば済む」。後者の問いに対しては、「意志がある人が、いかなる場合もビジネスを有利に進められる」と私は回答しています。

ぜひ、意思を持ち、先手を打ってフライングしてみてください。

今こそ始めるべき「新しい習慣」とは

書面にサインする男性
Image: Flamingo Images/Shutterstock.com

新しい期が始まる際は、「新しい習慣づくり」に着手するチャンスです。特に景況感が不透明な時こそ、私はチャンスだと考えています。

実は、そんな今こそシビアに考えておくべきことがあります。それは「自分から会社を引いたら、何が残るのか?」。

収入は大丈夫か? 人間関係は? 精神のよりどころは? 生活のはりあいは?などを考えると、意外と会社に依存していることが見えてきます。

個人的には「自分の強み」に磨きをかけておくことをおすすめしています。自分から会社を引いて、一体残るものは何か…。

会社に残ろうが、そうでなかろうが、私は2つの状況になっておけばよいと考えます。

1つは、自分自身で生きていく力が培われている状態。もう1つは、声がかかる状態(「一緒に仕事をやろう」、または「知人の会社が君のような人を求めている」など)にしておくことだと感じます。

こんな時期だからこそ、テーマを決めて自己投資に充ててみてはいかがでしょうか。


今回は、不透明な状況下であっても、新生活の好スタートを切る方法を紹介しました。

やみくもに動く必要や、不確実な情報に翻弄される必要はありません。まず、やるべきことをしっかりと定める。これこそが、新生活のスタートダッシュに必要なことだと確信します。

ぜひトライしてみてください。この情報がお役に立てれば幸いです。

伊庭 正康 株式会社らしさラボ 代表取締役

伊庭正康氏

リクルートグループ入社。残業レスで営業とマネジャーの両部門で累計40回以上の表彰を受賞。その後、部長、社内ベンチャーの代表を歴任。2011年、株式会社らしさラボ設立。リーダー、営業力、時間管理等、年間200回以上の研修に登壇。リピート率は9割以上。近著に『トップ3%の人は、「これ」を必ずやっている 上司と組織を動かす「フォロワーシップ」(PHP研究所)』『できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ (PHP研究所)』『メンバーが勝手に動く最高のチームをつくる プレイングマネジャーの基本(かんき出版)』他多数の書籍がある。

無料メーリングニュース(全8回)

※YouTube「研修トレーナー伊庭正康のビジネスメソッド」もスタート

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