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Tuesday, March 10, 2020

ノーステップ打法で打撃開花。世代トップクラスのショート・中山礼都(中京大中京)は選抜の活躍で夢叶える - 高校野球ドットコム

第1137回 ノーステップ打法で打撃開花。世代トップクラスのショート・中山礼都(中京大中京)は選抜の活躍で夢叶える2020年03月10日

【目次】
[1]打撃を開花させたノーステップ打法
[2]神宮大会不振も成長のきっかけにしたい


 今年の中京大中京の中で、ドラフト候補として注目される大型遊撃手・中山 礼都(らいと)。高校通算15本塁打の長打力と抜群の強肩が光る遊撃守備を持ち合わせ、その力量は全国トップクラスと評される。

 昨秋の公式戦では33打点を残した勝負強さが注目される。そんな中山の歩みと決意に迫った。

打撃を開花させたノーステップ打法



中山礼都(中京大中京)

 179センチ80キロ。太ももの太さ、筋肉質の体型を見るとサイズ以上に大きく見える。グラウンドに立てば、ひときわ際立つ。

 高いレベルでプレーするにはどうすればいいか。まず体力をつけないといけないと実感したのは東海ボーイズの先輩・山田 健太大阪桐蔭-立教大)からだ。
「まず体が強くないと、大きくないと、高いステージでやっていけないといわれて中学から体づくりを意識していきました」

 中京大中京では、1年の招待試合からベンチ入り。最初はセカンドとして出場し、そして1年秋からサードへ転向し、レギュラーとして出場した。

 転機となったのは2年春。打法をノーステップしたことだ。
「軸のブレを防ぐためにいろいろ試している際中で、ノーステップにしたところ、一番しっかりとハマったので、ノーステップで打つことを決めました」

 

 この打法をモノにするために幾度もなく素振りを繰り返した。2年春からショートのレギュラーを獲得し、迎えた夏では自慢の打撃で大爆発する。15打数10安打、2打数9打点と毎試合のごとく打ちまくった。

 夏の大会の活躍を見て素晴らしかったのは下半身の柔軟性の高さ。ノーステップにする選手にありがちな欠点だが、下半身の割れがなく、低めのボールを対応できず、打てるポイントの狭い打撃となってしまう。ただ、この夏の中山はどのコースにも対応し、強く引っ張りライト方向へ伸びる打球だけではなく、左中間へ伸びる打球も目立った。


「本当に夏は無駄な動きがなかったですね。そのためボールが見やすくなって、下半身がきれいに回っているイメージがありました。僕もノーステップで打つときは、手打ちにならないことを意識して、下半身を連動させていることをテーマに素振りや打撃練習に取り組んでいました」

 夏の大会のパフォーマンスが知れ渡り、新チームがスタートしたときからドラフト候補として注目され始めた。

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