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Sunday, May 17, 2020

家族から「帰ってくるな」、アパート借りた病院職員も…労組対象調査 - 読売新聞

 新型コロナウイルスに関連して、病院職員が心ない言葉を浴びせられるケースが岩手県内でもあったことが、県医療労働組合連合会(岩手医労連)が行ったアンケート調査でわかった。県医療局も同様の事例を把握しており、県は医療関係者への配慮を呼びかけている。

 岩手医労連は4月14~20日、全県立病院を含む県内37病院の各労働組合を対象にアンケート調査を実施、13病院の労組が回答した。このうち、「病院職員への差別的対応やハラスメントがあるか」という質問に対し、3病院の労組が「ある」と答えた。

 具体的には、県内では新型コロナの感染者が確認されていないにもかかわらず、近所の住民から『あなたの勤務先の病院にコロナで入院した人がいると聞いたことがある』と言われたケースや、職員が別の医療機関で診察を受ける際、病院勤務であることが知られ、「電話での診療に変えられないか」と言われたケースがあった。同居する家族から「コロナが落ち着くまで帰ってくるな」と言われ、アパートを借りた職員もいたという。

 調査では「感染の疑いがある患者への対応が必要で、業務量が膨大になっている」といった回答もあり、県内の医療現場でも人手不足が進んでいることがうかがえる。

 岩手医労連の五十嵐久美子書記長は「医療従事者は使命感を持って取り組んでいるが、心ない言葉や態度で働く意欲が失われる可能性がある。県内の医療機関は元々人手が不足しており、差別や偏見によって離職や休職を招くと、医療体制が崩れかねない」と話す。

 県医療局が県立病院に行った聞き取り調査でも、現場の職員が差別や偏見を受けていたことがわかった。具体的には、県立病院に勤める看護師の配偶者が、職場で「(新型コロナの)患者さんが出たら、来ないで」と言われ、出社拒否をほのめかされたケースもあったという。

 県は15日に改定した新型コロナに関する対処方針に、医療関係者への人権侵害が生じないよう取り組むと明記した。野原勝・保健福祉部長も、同日の対策会議で「医療関係者をはじめ、県民生活に不可欠なサービスの提供に従事する皆様に、感謝と思いやりの気持ちをもって応援してほしい」と呼びかけた。

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