2020年9月4日(金)
8月23日の明治安田生命J1リーグ第12節で、浜崎拓磨はCKから蜂須賀孝治の今季初ゴールをお膳立て。これが、浜崎にとってJ1の場で記録した初めてのアシストだった。右足からのキック精度を丹念な練習によって高め、自身の武器として磨いてきた。セットプレーでもその武器は発揮され、水戸に所属していた昨季は直接FKから得点したこともある。そして今季はJ1の場でひとつ数字に残る結果を出したが、「今のキックには全然満足していなくて、もっと質の高いボールを蹴れると思うし、味方が合わせやすいボールを共有したいという責任を感じています」と本人の視線はもっと高いところにある。
大阪学院大学卒業後、2015年からJFLのFC大阪で2シーズンプレーし、2017年には水戸に移籍。今度はJ2で戦った。そして今季、J1に初挑戦する。「今こうしてJ1の舞台に来させてもらって、試合に出る喜びを感じています」。彼はステップアップとそれに伴う楽しさの中で、成長速度を増している。J1でのプレッシャーを受ける中でもボールを受けるポジションを取り、素早い判断でフリーの味方へパスを通す。また、自ら「泥臭さ」をアピールポイントに挙げるように、広範囲をカバーする運動量や、相手の正面に回るポジションを取ってのぶつかり合いも辞さない守備もまた、試合を重ねるごとに目立ってきた。
成長の要因には本人の努力をはじめとした様々な要素があるが、大きかったもののひとつが配置転換だ。彼はもともと右サイドバックとして仙台に加わったが、中断期間の6月に木山隆之監督は浜崎を中盤にコンバート。浜崎は第3節・浦和戦で4-3-3のインサイドハーフとしてJ1デビューを果たすと、「サイドバックでは感じられない、360°から相手が来るポジション」ならではの難しさも実感しながら、持ち味のパスなどを生かしている。第9節・神戸戦では、アンドレス イニエスタからのボール奪取でカウンターの起点になるなど、勝利に貢献した。試合によっては椎橋慧也とともに中盤の底でコンビを組むときもあるが、ボランチの位置でも味方を生かすプレーが増えてきた。第13節・広島戦では試合中にボランチからひとつ前の列に移動し、同点ゴールにつながる攻勢をリード。「監督もよく練習中のポジショニングについても細かく言ってくださるので、迷いなくできるようになってきました」と、プレーの幅は確実に広がっている。
一つひとつステップアップし、一つひとつ成長を重ねる浜崎。次に越えるステップは、第14節の対戦相手……大阪出身の彼が「地元で応援もしていたチーム」というG大阪だ。自転車に乗ってホームゲームを見に行っていたというG大阪と、J1の舞台で戦う。チームにとっては今季ホーム初勝利がかかる、大事な一戦だ。「常に一日一日の練習で限界を決めず、どれだけクオリティーが上がった状態でできるかを意識しています。試合になると日頃の練習のやってきたことが出て、走ることができるので」という信念を持つ努力家は、この試合で新たな、そして力強い足跡を残そうとしている。
文:板垣晴朗(仙台担当)
明治安田生命J1リーグ 第14節
9月5日(土)18:30KO ユアスタ
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