2020年11月7日(土)
「見てもらったら分かるので。すごいですよ」
第31節水戸戦。試合開始前のDAZNのインタビューで、この日がJリーグデビュー戦となるカルロス グティエレスのプレースタイルについて尋ねられた長谷部茂利監督は、やや笑みを浮かべながら答えた。多くを語らないからこそ伝わってくる期待感。そして、グティエレスはその期待に応えた。
公式戦に出場するのは昨年の12月に前所属であるヌマンシア(リーガ2部)でプレーして以来。ハードスケジュールの中、試合形式のトレーニングもできない中での出場だったが、そんな影響を少しも感じさせず、冷静沈着に水戸の攻撃を跳ね返して完封勝利に貢献した。「試合勘という意味では、まだまだ戻さなければいけないところがたくさんあるが、いまの自分が持っている力、できることという意味では良い仕事ができたのではないか」とは本人の弁。長谷部監督も「守備面で落ち着いて自分のプレーを出してくれた。久しぶりの試合だったが、スペインで多くの試合をこなしている実力のある選手らしく、90分間、普通に試合をこなしてくれた。非常に良かった」とプレーぶりを振り返った。
改めてグティエレスのここまでを振り返れば、それは簡単な日々ではなかった。守備の要として期待されながらも、1月26日の練習中に右膝前十字靭帯を損傷。全治6~8か月の診断を受け、手術のためにスペインに帰国することを余儀なくされた。期待されながら来日直後にチームを離れなければならなくなったことに、「自分が持っている力をチームに見せることなく帰国しなければならなくなったことで、信頼を失ってしまうのではないかという不安があった」と当時を振り返る。
しかし、そんな彼を支えたのはクラブ、監督をはじめとするチームスタッフ、そしてチームメイトだった。母国での手術、リハビリを選択した彼を「回復するのを待っているから、しっかりと直しなさい」と快く送り出し、その後もことあるごとに連絡を取り、回復に向けてリハビリを続けるグティエレスを温かく支えてきた。そんな仲間のサポートに「本当に感謝している。みんなの期待に応えられるように頑張って日本に帰ってくるという想いだった」と話す。そして迎えたJリーグデビューの日。グティエレスは感謝の想いを胸に抱いてピッチに立った。
奇しくも、その日はグティエレスの誕生日。試合後のロッカールームでは勝利の喜びとともに、仲間から誕生日の祝福を受けた。
「ずっと忘れないであろう特別な日になった。チームメイトには感謝の気持ちしかない。やっとチームの一員になれたというのを実感した」
ようやく戻って来た戦いの場所。グティエレスは感謝の気持ちを力に変えて、仲間とともにJ1昇格を目指す。
文:中倉一志(福岡担当)
明治安田生命J2リーグ 第32節
11月8日(日)14:00KO ベススタ
アビスパ福岡 vs 松本山雅FC
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November 07, 2020 at 10:52AM
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