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Friday, July 30, 2021

相沢17位、世界との差痛感 陸上1万メートル 「力付けて戻ってくる」 - 河北新報オンライン

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男子1万メートル 力走する相沢(中央)。17位に終わった

 残り2000メートル、集団の振り落としにかかった先頭のスピードアップに付いていけなかった。男子1万メートルの相沢晃(旭化成、福島・学法石川高-東洋大出)は28分18秒37で17位。故郷須賀川市の先輩、故円谷幸吉さんが57年前の東京五輪でマークした6位入賞には及ばなかった。
 アフリカ勢を中心としたペースの上げ下げ、後半のスパート。頭では分かっていたが、体が追い付かない。「付いていく余裕がなかった」。残り1500メートルを切り、大きく口で呼吸をした時点で勝負は決した。
 世界と渡り合うためにスピード強化が課題だった。五輪代表に内定後、5月のテスト大会などで5000メートルのレースに出場し、よりスピードを体感できる感覚を養ってきた。
 現実は厳しかった。トップ集団は後半、相沢の5000メートルの記録に匹敵する13分30秒前後の速さで刻んでいる。「まだ日本は世界との差が大きい」。日の丸を背負う責任からか、自身だけでなく日本共通の課題として、あえて厳しい口調で振り返った。
 トラック長距離種目の日本勢の入賞は高岡寿成さんが7位に入った2000年シドニー大会までさかのぼる。「世界と戦える力を付けて戻ってきたい」。円谷さんが大切にした「忍耐」を胸に仕切り直す。
(剣持雄治)

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