冬季五輪の花形競技のフィギュアスケート。この前の動画ではスピンに注目しましたが、今回はステップ・シークエンスについて焦点をあてていきます。
説明してくれたのは全日本選手権で表彰台に上がり、冬季アジア大会でも活躍した経験を持つMFアカデミーの中庭健介ヘッドコーチです。中庭さんは国内大会のテクニカルスペシャリストの資格を持ち、大会で技の成否やレベル認定にもかかわります。
MFアカデミーの長山桃子(ももね)さんに実際に技を披露してもらい、ステップ・シークエンスで高得点を狙うためにはどんなことをしているのかを見ていきましょう。
中庭さんによると、ステップ・シークエンスは大きく分けて三つの部門に分かれます。
ブラケット、ツイズル、ループ、ロッカー、カウンターという五つのターンと、チョクトウと呼ばれるステップ、そしてスケーティング・ムーブメント。この三つの集合体(シークエンス)によって構成されるのがステップ・シークエンスになります。
ターンはそれぞれ長山さんに実際にやってもらいました。
片足のアウトサイドエッジやインサイドエッジを使って巧みに軌跡を描いていきます。演技中のターンは片足で三つの連続したターンが組み合わさったクラスターもありますから、なかなか見分けがしづらい面もありますが、一つ一つ丁寧に見ていくと、フィギュアスケート本来の「図形を描く」という奥深さが味わえると思います。
ステップは、実はチョクトウ以外もありますが、レベル認定に使われるものはチョクトウだけになりました。「近年のルール改正でステップ・シークエンスをもっと自由に表現して欲しいということで、ばっさり削られました」と中庭さんは話します。
スケーティング・ムーブメントは私たちにも見ていてわかりやすい動きです。
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