欧州連合（ＥＵ）の各国代表者は１日、ウクライナの加盟申請について初期段階の検討を実施するよう求めることで一致した。
事情に詳しい複数の当局者が匿名を条件に明らかにしたところによれば、代表者はＥＵの行政執行機関である欧州委員会に対し、ウクライナ加盟の可能性を検討するよう求める。これについては10－11日にパリで開く首脳会談で協議する見込みだという。
ウクライナのゼレンスキー大統領が２月28日、ＥＵ加盟を正式に申請した。加盟の実現には厳しい審査のステップを経る必要があり、10年以上かかり得る。
ＥＵ加盟を認めるよう訴えるゼレンスキー大統領（１日）
Source: Bloomberg
フォンデアライエン欧州委員長は１日にブリュッセルで欧州議会の議員に対し、ゼレンスキー氏と加盟について話し合ったと説明。「道のりはまだ長い」と指摘した上で、「欧州の価値のためにこれほど勇敢に立ち上がった人々がわれわれ欧州の家族に属することは疑う余地がない」と述べた。
ウクライナ加盟に対しては、一部の加盟国から既に強い支持が表明されている。ブルガリアとチェコ、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、スロバキア、スロベニアはＥＵへの公開書簡で、ウクライナの即時加入に道を開くよう求めた。
ただ、加盟プロセスは短くない。最も新しい加盟国クロアチアは、10年間の審査プロセスを経て13年に加盟が正式に認められた。
代表者が初期段階の検討を要請した後、欧州委はウクライナに加入プロセス開始の準備ができているかどうかを判断。その後、欧州委が加盟国に見解を報告し、前進するかどうかは加盟国が最終的に判断する。
原題： EU Agrees to Move to the Next Step in Ukraine’s Membership Bid（抜粋）
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