山口県阿武町が4630万円を誤って振り込んだ問題で、田口翔容疑者(24)が使っていた決済代行業者から、3590万円が町の口座に返還されていたことが分かりました。
■「町長から連絡」突然返還…住民騒然
段ボールを自宅から押収する捜査員。人口およそ3000人の静かな町に、物々しい雰囲気が漂っています。
山口県阿武町で、困窮世帯向けの給付金4630万円が誤って1人の住民に振り込まれた問題。逮捕されたのは、無職の田口容疑者です。
阿武町・花田憲彦町長:「どこかに色んな形で、まだまだ残っている可能性はあるんじゃないかなと思いますから。そのお金を見つけ出して、全額を回収していきたい」
どうやって全額を回収するかに注目が集まるなか、23日に突如、阿武町の口座に3590万円が返還されたことが明らかになりました。
3590万円余りが町に返還されたと、町長から町議に電話が入ったといいます。
阿武町議会・松田穣議員:「(Q.どんなふうに聞いた?)(あす)町長が記者会見を行うということで、それについて、事前に議員に連絡があった」「(Q.3500万円という言い方?)そうですね、約3500万円と言ってました。3500万円は結構な額ですよ。4000万円…あと1000万円ぐらいは足りないですけど。それだけでも返ってくるのは、良いニュースです」
阿武町議会・米津高明議員:「やっぱり、突然だったからね。前触れが何もなくて。朝テレビ見たら、おっ?えっ?(町長から)詳しいことは明日発表みたいな。30秒か1分くらいの短い電話だった」
4630万円のおよそ8割が阿武町に戻ってきたという一報に、町民は次のように話します。
阿武町民:「意外と残ってて、返ってくるのはうれしいですね」「(Q.3500万円、返還されたが?)半分以上ね」「(Q.あと1000万円)戻すのは、当たり前だけど。4630万円返さなきゃいけないと思います」
■「全額ネットカジノ」田口容疑者一転…
18日に、明らかになった田口容疑者の銀行口座の出入金記録を見ると、田口容疑者はデビット決済とカジノの決済の代行業者3社に、11日間で34回にわたって、ほぼ全額を出金していました。
A社には、およそ3590万円。M社には、400万円。L社には、300万円。多額の資金が移動したことが明らかになっています。
今回、返金されたのは、最も金額が大きかったA社に出金された3590万円全額とみられています。
お金の使い道について、警察によると、田口容疑者は「全額をネットカジノに使った。誤って振り込まれたと分かっていて、別の口座に移した」と話していました。
田口容疑者の代理人弁護士は逮捕後にも、「全額ネットカジノで使った」と話しています。
田口容疑者の弁護士:「(Q.金の行方、オンライン上に残っている?残っていないなら、別の口座にある?)本人からは、海外のカジノサイトで、すべて使ったと私は聞いている。すべて使ったと聞いているので、そういうもの(別口座)はないと、私は理解している」「(Q.すべて使ったとは負けたということ?)本人が言っていた表現としては、すべて使ったと申し上げています。それがカジノで、どんなゲームをやったか分からないが、勝ち負けという表現をするなら、負けたということになると思います」
幾度となく「全額を使い果たした」「返済能力はない」と説明してきた田口容疑者サイド。しかし、誤って振り込まれた4630万円のおよそ8割となる3590万円が、決済代行業者から町に返還されたのです。
■町に返還…回収状況 町長説明へ
阿武町民:「良かったと思う。いくらかでも返ってきたら、気分的に違うよ」「まだまだ全額(じゃない)。国税だから、厳しく返してもらわないといけない。責任はすごく重大だと思います」
一体なぜ、お金は戻ってきたのでしょうか?残りの1000万円は戻ってくるのでしょうか?
23日に花田町長を取材すると、「コメントを出すということで…」と話していました。
阿武町は24日、記者会見を開き、回収状況について説明する予定です。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年5月24日放送分より)
からの記事と詳細 ( 「全部使った」一転…“3590万円”業者から阿武町に返還 “誤振り込み”問題に急展開 - テレビ朝日 )
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