特殊詐欺 じいちゃん ばあちゃん守りましょ――。兵庫県警宝塚署が、サンバ調の軽快な曲に合わせて署員約１００人が踊りながら、特殊詐欺の被害防止を呼びかけるユニークな動画を制作している。ソフトなイメージで訴えることで被害を少しでも減らしたいと７月中の完成を目指しており、防犯イベントなどで積極的に活用していく。（高部真一）
同署管内では１～５月に昨年同期より２件多い１８件、２０３５万円の被害があった。昨年９月には架空料金請求で７０歳代の女性が老後資金３６００万円をだまし取られる高額の被害も出ている。
従来にない手法でお年寄りにも注目してもらおうと、５月以降、趣味でロックバンドを続けている生活安全課長がオリジナル曲「サンバＤＥ防止 特殊詐欺」を作詞作曲。還付金詐欺などの手口を歌詞に盛り込んだ。「子どもからお年寄りまでが楽しめるように」と課員の巡査部長が振り付けを考えた。
現在、収録が続いており、ふだんはいかめしいイメージのある警察官らが職務の合間に、はにかみながらダンスを披露し、体全体でポーズをとったり、両手でハートのマークを作ったりしている。
率先して出演した田村隆清署長は「被害を１件でも止めようと気持ちを込めてステップを踏んだ」と話しており、歌詞にあるように「不審と感じたら家族や警察にＳＯＳ！ １１０番！」と呼びかける。完成後はお年寄り向けの防犯教室で流すほか、ユーチューブの県警チャンネルでの配信も予定している。
からの記事と詳細 ( 踊る「宝塚」署員１００人、特殊詐欺防止へサンバ調の動画でステップ - 読売新聞オンライン )
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