五島市では、特産のからすみの材料になるボラの漁が行われています。
五島市富江町では、ボラの卵巣から作る「からすみ」が特産で、今月１０日からボラの漁が解禁されました。
この時期、ボラは産卵のため島伝いに回遊していて、２隻の漁船で囲い込む「囲い刺し網」で捕まえます。
２１日、今シーズン初めての水揚げとなり、２隻の漁船が漁から港に戻ってくると早速、網に絡まったボラを取り外していきました。
そして、すぐに加工場に運び、ボラからきれいなオレンジ色の卵巣を丁寧に取り出し、一つひとつ手作業で塩漬けにしていきました。
特産のからすみは江戸時代、越前のうに、尾張のコノワタとともに将軍家に献上された三大珍味の一つで、お歳暮や正月料理などに根強い人気があります。
５０年以上、ボラ漁に携わってきた馬場哲也さんは「ここ数年、不漁が続いていましたが、きょうは大きくてきれいな卵巣がとれました」と話していました。
ボラ漁は、来月中旬までシーズンが続きます。
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