ロシアのウクライナ侵攻に反対する在日ロシア人らの訴えを聞く集会が5日、東京都千代田区のホールで開かれた。参加者は「自由になったロシアに戻りたい」「戦争はしてほしくない」などと胸の内を語った。

東京音楽大を卒業したアンナ・リトビーノバさん(25)は「プロパガンダは本当に恐ろしい。民意を本来と全く違う化け物にしようとしている」と指摘した。

現在は大学付属の幼稚園に勤務。「ロシアは大好き。でも、今は私の知る国ではない。いつか自由なロシアが戻ってくると信じている」と心境を吐露した。

富山大で学んだ柴田ビクトリアさん(48)は3人の子どもを育てている。侵攻を知った時のことを「戦争になるとは全く考えていなかった。核兵器が使われると思い、真っ暗な気持ちになった」と振り返った。

IT関連の仕事に就くマキシム・マチューニンさん(33)は「ロシア人でも、ウクライナが勝ってほしい、戦争はすぐに終わってほしいと思っている人はいる」と話した。(共同)