ティーショットを放つ桜井心那
◇卯年の“跳ね娘”（上）
女子ゴルフの国内ツアー開幕が来週に迫った。うさぎ年の新シーズンに大注目の“跳ね娘”たちは、今季の活躍に向けた準備に余念がない。さまざまな立場の、気になる３選手を紹介する。
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新しいシーズンが始まる前に、必ず知っておいてほしい若手選手がいる。昨年の国内下部のステップアップツアーで断トツ女王となった桜井心那（ニトリ）だ。
長崎市出身で、この１３日に１９歳になったばかり。長崎日大高３年だった２０２１年１１月まで行われたプロテストに一発合格すると、昨季はルーキーイヤーにして下部ツアー新記録の年間５勝を挙げ、これまた新記録の獲得賞金２５１１万４１００円を稼いだ。
しかし、９月中旬から５戦４勝の勢いで主催者推薦出場した１０月下旬のレギュラーツアー・マスターズＧＣレディースでは２日連続で７４をたたき、予選落ち。懸命に築いてきた自信をなくし「試合の前はけっこう自信を持ってて、普通にやればトップ１０とか行けるかななんて思ってて」と打ちのめされた。
１２月の新人戦でも２１選手中１５位に終わり「（レギュラー２勝、同大会でも優勝した同期の）川崎（春花）選手との大きな差を痛感してショック。経験がまだまだ足りない」と一年を終えている。
ステップツアー賞金ランキング１位の資格で、今季はレギュラーツアー前半戦の出場権を確保した。「もっとたくさん、うまい人と話して勉強したい。アプローチと８０ヤード以内の精度を上げ、目標はまずレギュラーで初優勝を挙げること」。１月には台湾ツアー開幕戦の日立レディースで優勝。飛距離があり、アイアンショットのキレも良いだけに“旋風”を巻き起こす可能性も十分だ。
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