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木や石、タイルなどをリアルに表現したデザインや色の種類が多数あり、汚れに強く、耐水性もあり、と機能性も抜群のビニル系床材(日本ではシート状のクッションフロアと、パネル状のフロアタイルが一般的)。この記事では、ビニル系床材についたシミや汚れを酢で落とす方法や床材にとって最適な掃除用具をまとめてご紹介。
US版「グッドハウスキーピング」より。
ビニル系床材は、光沢のあるプラスチックのような材質やタイルの床とは大きく異なる。従来のものは破れやすく、傷つきやすく、見た目もいかにも人工的だったけれど、最近のものはより丈夫なマット仕上げで、よりリアルで自然なデザインが施され、さらにカチッとはめ込むだけで設置できるようになっている。弾力性のある“フロアタイル”と呼ばれるカテゴリーの新しい種類で、1枚1枚板状になっているので、傷んだ部分のみの交換も簡単なのだ。
このような理由から、モダンなビニル系床材は、世界中の家庭で、特にキッチンやバスルーム、洗面所などで木製のフローリングに代わるものとして人気を集めている。従来のハードウッドフローリングに比べてメンテナンスが簡単なだけでなく、耐湿性にも優れているので、子供やペットのいる家庭での激しい動きにも対応できるのが魅力。
しかし、だからといって定期的なメンテナンスが必要ないわけではない。どんなに手間がかからず、摩耗しにくい床でも、適切な頻度での掃除が大切なので、普段の掃除のスケジュールに組み込んでおくといいだろう。今回は、グッドハウスキーピング研究所、ホームケア&クリーニングラボのエグゼクティブディレクターであるキャロリン・フォルテに、掃除のコツやアドバイスを聞いた。
まず最初に、ビニル系床材が接着剤で設置されている場合、余分な接着剤が表面にしみ出ていることがある。接着剤が完全に固まるまで、少なくとも24時間は掃除したり、床の上を歩いたりしないようにしよう。接着剤が固まったら、次の手順で余分な接着剤を安全に取り除くことができる。
- 適した道具を用意する
スクレーパー、スプレーボトル、床用の剥離剤またはアセトンベースのマニキュアリムーバーが必要で、余分な接着剤を取り除くのに役立つ。 - 床にスプレーする
スプレーボトルに洗浄液を入れ、落としたい部分の接着剤に少量吹き付ける。その後、数分間放置する。 - 接着剤をこすり取る
接着剤が柔らかくなり始めたら、スクレーパーの刃が床と平行になるように当て、優しく圧力をかけて接着剤を慎重に剥がす。まとまった接着剤の塊を取り除く。 - 水拭きできれいにする
接着剤が取れたら、湿らせたマイクロファイバークロスで水拭きをする。その後、もう一枚のきれいな布で乾拭きをする。または、モップで拭くとよりきれいに仕上がる。
ビニル系床材はメンテナンスがほとんど不要だけれど、この床材を長持ちさせるために知っておくべきことがいくつかある。世界床材協会(ワールド・フロア・カバリング・アソシエーション)によると、ほこりや砂などの粒子はビニル系床材の大敵。そのため、特に床に目に見えるゴミがある場合は頻繁に拭いたり、掃除機をかけることが重要になるのだ。
- 柔らかいほうきでほこりを取り除く
マイクロファイバークロスのモップ、または硬質床材用の掃除機でほこりを除去する。 - 掃除機の通常のローラーヘッドや柔らかい毛のブラシアタッチメントを使用する
掃除機の硬い回転ブラシのもは使用しないようにして。硬いブラシや掃除機のビーターバー(カーペットの汚れを落とすために振動させる回転ブラシのアタッチメント)は、床の表面を傷つける可能性があるので避けよう。 - 湿らせたモップとビニル系床材用クリーナーで床を濡らしながら掃除する
乾燥した汚れやゴミを取り除いた後、湿らせたモップとビニル系床材用クリーナーで拭く。 - 必要に応じて、モップがけた後にさらに水拭きをする
この時、床を濡らし過ぎないように注意して。その後は自然乾燥させる。
ビニル系床材は湿気に強いけれど、食べこぼしをそのままにしておくのはよくない。また、スチームモップは絶対に使用しないで。高温と過剰な水分と圧力が組み合わさると、隙間に浸透し、接着剤が溶けて、床が膨張する可能性がある。代わりにどのように掃除をしたらいいのかを解説しよう。
- 水をこぼしてしまった場合
湿らせたマイクロファイバークロスですぐに拭き取るようにして。 - 頑固な汚れの場合
頑固な汚れには、柔らかいナイロンブラシと、重曹と水を混ぜ合わせ、ペースト状にした重曹ペーストを使う。ブラシでペーストを床材に優しく擦り込み、湿らせたマイクロファイバークロスで拭き取る。 - その他のクリーニング方法
または、酢と水を同量ずつ混ぜたマイルドな洗浄液を使用するのもおすすめ。あるいは、ビニル系床材のフローリング用に特別に作られている洗浄剤を探してみるものいいだろう。
どのような洗浄剤を使用する場合でも、まず目立たない箇所でテストしてみて、フローリングにダメージを与えないことを確認するのが得策!
靴や家具の擦れ跡は避けられないものだけれど、ビニル系床材に付いた擦れや傷を簡単に消す方法がある。
- 軽い擦れ後や傷の場合
食器用洗剤と水を混ぜた溶液にマイクロファイバークロスを浸し、その布で汚れを落とす。その後、水で湿らせたマイクロファイバークロスかモップできれいに拭き取る。 - 頑固な傷の場合
頑固な傷には潤滑剤を試してみて。タオルに少量を含ませ、傷が消えるまで擦り取る。その後、通常のクリーニング手順に従って、重曹、酢、水、またはビニル系床材に安全な洗剤を使用して、フローリングに残った潤滑剤を落とす。
定期的なメンテナンスは欠かせなけれど、日常的にできるいくつかのステップを実践すれば、より清潔で良い状態に保つことができ、大掃除や修理をする頻度を減らすこともできる。
- ドアマットやラグ
玄関にドアマットやラグを敷くと、汚れやゴミの侵入を最小限に抑えることができる。 - 家具の保護パッド
家具の脚にフェルトやゴムの保護パッドを貼る。特にバースツールやダイニングチェアなど頻繁に擦ったり、動かしたりするもの。 - 床の保護カバー
家具の配置を変えたり、壁の補修や塗装をするときは、床を保護するカバーをかけるようにして。
original text : BRIGITT EARLEY
からの記事と詳細 ( ステップバイステップで学ぶ、ビニル系床材のクリーニング方法 ... - ELLE JAPAN )
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