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Thursday, March 23, 2023

FIREを達成するための11のステップ。好きなことをして生きるため ... - Business Insider Japan

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FIREへの道のりは容易ではない。

Oscar Wong/Getty Images

  • FIREを計画しているならば、年間支出予想額の最低25~30倍を、貯蓄または投資にまわすことを目標としなければならない。
  • 目標金額を貯めるには、収入以下の金額で暮らし、所得を増やし、退職口座に最大限拠出することを目指そう。
  • さらに、退職前に住宅ローンの早期返済も含め有利子負債の完済を目指すと良いだろう。また、バックアッププランの用意もお忘れなく。

FIRE(Financial Independence,Retire Early[経済的自立と早期退職])への道は容易ではない。可能な限り収入、貯蓄、投資を増やすには時間がかかるし、信じられないほど規律を保つ必要がある。

とはいえ、FIREといっても形も程度もさまざまだ。自分にとって理想のFIREとは何かを考えることが、そこに至るまでに必要な取り組みをまさしく決定づける。では、FIREを達成するための一般的な11のステップをご紹介しよう。

1. FIREの定義を決める

FIREとは、二度と給与所得者にならないということではない(そう自分が望む場合は別だが)。多くの人はFIREを、生活のために働く必要がない「経済的自立」 というよりも、もっとクリエイティブな仕事のために現在の会社を辞めて、自分自身の時間を作ることと定義しているようだ。

あるいはひょっとしたら、無収入で趣味の世界に没頭したり、猛烈に働いてその合間に旅行したりする生活を思い描いているのかもしれない。

FIREへの道の第一歩は、「早期退職」が自分にとって何を意味しているのかを正確に理解することだ。日常的に自分の理想を確立しておくと、それに向けた計画を立てやすくなる。ただし言っておくと、それは時間とともにおそらく変わるだろう。

2. 自分の資産状況を点検する

ブログ「フィジシャン・オン・FIRE(Physician on FIRE)」の著者であるリーフ・ダーレーン氏は、43歳で麻酔科医をリタイアした。ダーレーン氏はどんな野心的な人でも、まずすべきことは自分の資産状況を点検することだという。ダーレーン氏は、Insiderの取材に対してこう語っている。

「将来に向けた計画を立てるために、知っておくべきことが2つある。1つは自分の純資産だ。この計算はほんの1時間くらいでできる。2つ目にすべきことは、年間支出額の計算だ。これは、クレジットカードの明細書や預金口座からおよそ推測できるだろう。実際に毎年いくらお金が出て行っているかを確認するために、アプリを使って半ば自動的に追跡するのも手だ」

3. 貯蓄目標額を決める

自分のFIREの姿がだいたい固まったら、次に、それを実現するのにどのくらいのお金が必要かを把握しよう。

FIREを達成して一代で億万長者になったグラント・サバティエ氏は、年間支出予定額の25~30倍を貯蓄または投資し、さらに1年分の支出相当額を現金で保有することを勧める。著書『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法(Financial Freedom: A Proven Path to All the Money You Will Ever Need)』で、サバティエ氏は「目標額」の計算に使った公式を紹介しており、それを毎月、毎週、さらには毎日の貯蓄目標額に細かく落とし込んでいる。

これを自分で計算するのは難しいかもしれない。特に、起こり得る景気後退が投資にどう影響しうるかといった、さまざまなシナリオを考えなければならない場合はなおさらだ。だが、優秀なファイナンシャルプランナーなら、この数字を日々の貯蓄額に分解して、目標達成に向けて実行可能なプランを提示してくれる。さらに、望めば目標達成まで伴走もしてくれるだろう。

4. 収入以下の金額で生活する

稼いだ以上に使ってしまえば、長期的に大きな資産を形成することはかなり難しい。FIREに向けて努力しているときには、収入以下の金額で暮らすことが必要不可欠だ。というのも、これが積極的な貯蓄と投資の唯一の方法だからだ。

最大の支出項目——おそらく住居費、交通費、食費——の削減に注力することが、貯蓄率の引き上げに大いに役立つ。

いくら支出するかによって、通常のFIRE、リーンFIRE(leanFIRE)、ファットFIRE(fatFIRE)のいずれかを目指すことになる。リーンFIREでは、年間支出額の25倍まで貯蓄したら「支出を抑えた」予算で暮らし、平均的な人よりもお金を使わない。対照的に、ファットFIREを達成する人は、平均的な人よりお金を使う。通常のFIREでは、米国の場合、家計の年間支出額の平均である6万ドル(約810万円)程度を支出する。

5. 所得を増やす

支出を抑えることは大事だが、ある程度しか減らせない。だが、所得を増やすことでもっと大きな違いを生み出せる。こう語るのは、CFPのエリック・ロベルジュ氏だ。彼は妻のカリ氏とともに、自身のポッドキャスト「ビヨンド・ファイナンス(Beyond Finances)」のエピソードで、次のように説明した。

支出や毎日の予算の節約には継続的な努力が必要で、これは短期的な解決策だ。一方、キャッシュフローを増やすのは長期的なソリューションだ、という。

サバティエ氏は著書で、収入源を分散するために副業を推奨する。最も儲かる副業は不動産など不労所得を生む事業だと説いている。毎月の支出をカバーする最低金額を生む不労所得事業を構えると、柔軟に資金を使い、ひょっとしたらかなり早く経済的自立を達成する機会に恵まれるかもしれない。

6. 退職口座に最大限拠出する

経済的自立と早期退職に関連するほぼすべてのストーリーで語られる共通戦略のうち、少なくとも1つは早く、多く貯蓄に回すことだ。そして最適な貯蓄方法は、だいたいにおいて退職口座を通じた貯蓄である。

企業型DC(企業型確定拠出年金)やiDeCo(個人型確定拠出年金)にはすばらしい節税効果があり、投資を増やすことができる。企業型DCなら月額最大5万5000円まで拠出が可能で、全額所得税から控除できる。またiDeCoも掛け金は全額所得税から控除できるが、拠出限度額は加入区分によって異なるので、ぜひ調べてほしい。

早期退職を計画しているときに、退職口座に目いっぱい拠出する唯一の注意点は引出制限だ。企業型DCもiDeCoも60歳までは原則資金の引出しができない。60歳よりも前に早期退職を考えているなら、退職口座以外にNISAなどを活用して流動性を確保しよう。

7. 残ったお金を投資に回す

退職口座への拠出が上限に達したら、証券口座を活用しよう。この資金は株式市場に直接投資できるお金で、必要なときに現金化できる。多くのFIRE達成者や一代で億万長者になった人は、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が推奨する低コストのインデックスファンド投資を忠実に実践する。インデックスファンドは特定の金融市場に連動するオール・イン・ワンの投資で、資産の分散とリスクの最小化を目的とする。

8. 住宅ローンがあるなら返済を検討しよう

早期退職を考えているなら、高金利の消費者ローンを返済することなど朝飯前だろう。だが、条件の良い住宅ローンの早期返済となると、話はそう単純ではない。無借金でいるという心の平安はその価値があるという人がいる一方、利払いで節約できる金額など投資リターンに比べれば微々たるものだと言う人もいる。

ネット上で「トミー(Tommy)」と名乗る人物は、30年以上通信業界で働いた後、約10年前の51歳の時にリタイアした。年収は1度も6桁(約1000万円)を超えることはなかったが、20代のころから常に貯蓄を心がけ、妻と3人の子どもとつつましく暮らしてきた、とブログに書いている。そんな彼の最大の後悔は、リタイアする前に住宅ローンを完済しなかったことだ。

「リタイアのすばらしい点の大半は、精神的な余裕だ。住宅ローンがなければ、精神的な自由は確実に高まる」

9. 健康保険の選択肢を探る

仕事を辞めるということは、企業が運営する健康保険組合などに別れを告げるということだ。そうなると、国民健康保険だけになる。国民健康保険は前年度の収入に応じて計算されるため、所得がなくなった後では支払うのが大変なこともある。

また、国民健康保険には企業が運営する健康保険組合のような「傷病手当金」のような概念はない。民間保険会社が提供する医療保険など、リタイア前に事前に検討しておくと良いかもしれない。

ちなみに健康保険組合などは、退職後も2年間は任意継続できる。

10. バックアッププランを立てる

どんなに確実なプランに見えても、うまくいかない場合も念頭に入れておこう。FIRE後に、早期退職の自由な日々が性に合わないと感じ、仕事に戻りたくなることはないだろうか。あるいは景気が悪くなり、それに伴い純資産が減少したら、費用を切り詰める余地はあるだろうか。暮らしが危機に晒されたとき、最悪のシナリオを切り抜けることが必要不可欠だ。

11. 基本プランを実行しよう。でも、この瞬間も楽しもう

ここから先、計画の実行に必要なのは時間と規律だ。貯蓄と投資を継続しよう。だが、できるうちは、いまこの瞬間を忘れずに楽しもう。FIREを遂げたスティーブ・アドコック氏は、自身のブログ「考え、貯蓄し、リタイアしよう(Think, Save, Retire)」 にこう書き記している。

「FIREに犠牲は欠かせないが、それがすべてでもない。小さな成果を祝福し、FIREに至るまでの道のりで自分を褒めてあげることも大事だ」

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