ドラフト全体17位でコーナーバック(CB)クリスチャン・ゴンザレスを指名したニューイングランド・ペイトリオッツは、掘り出し物をうまく手に入れたのかもしれない。
一部の人から2023年NFLドラフトで最も有力なコーナーバックと目されていたゴンザレスだが、1巡目の前半で指名を受けることはなく、ペイトリオッツは全体14位からトレードダウンした後に喜んで彼を指名した。ペイトリオッツがゴンザレスを選んだ理由を尋ねられたヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは、必要性よりも質の面を重視したと答えている。
最近、『The 33rd Team(ザ・サーティーサード・チーム)』のインタビューに応じた際に「私たちがドラフトに臨むとき、1人をターゲットにすることはない」と語ったベリチックHCはこう続けた。「どんな時点であれ、ドラフトするときは特にそうだ。優秀なフットボール選手ほど、必要性は大きな基準にならない。1984年に(ニューヨーク)ジャイアンツでカール・バンクスを獲得したときにそれを学んだ。もちろん、チームには(ローレンス)テイラーがいたから“なぜ私たちはまたアウトサイドラインバッカー(OLB)を取ろうとしているのだ?”という感じだった。フタを開けてみると、それはおそらくジャイアンツで自分たちが行った指名の中でも特に良い選択だった」
「どこに選手が必要か、ということではないと思う。良いフットボール選手を獲得したら、それを後悔する者はいないはず。ゴンゾが残っていたのはうれしい。ある選手を求めて行って、その選手がそこにいなかったとき、ドラフトには他にも自分たちの助けとなり得る選手がいるとは思っている。だが、彼は共に取り組む上で素晴らしかった。トレーニングキャンプに向けて準備させるのが楽しみだ」
ドラフトから2カ月が経てば、指名権の価値はさらに高まる。
ベリチックHCのスタッフは急に層が厚くなったように見えるグループにゴンザレスをフィットさせる方法を見つける可能性があったものの、2022年に力強いルーキーシーズンを送ったCBジャック・ジョーンズは、ジョナサン・ジョーンズの逆サイドの先発として戻ってくることになっていた。しかし、ジャック・ジョーンズはフィールド外での動きによって将来に疑問符が生じている。
ジョーンズは現地6月16日、ローガン国際空港で機内持ち込み手荷物の中に2丁の銃器があるのを発見され、銃所持の容疑で逮捕された。
20日に行われた罪状認否で無罪を主張したジョーンズは、先行きが不透明な状況に置かれている。それと同時に、ペイトリオッツはこれまで予期していなかったCBポジションのニーズを満たすために、予想以上にゴンザレスに頼る必要が出てくるかもしれない。
ベリチックHCはオレゴン大学出身のゴンザレスについて「春のこの時期、ほとんどすべての選手にそうしているように、多くのポジションを経験させ、トレーニングキャンプに入ってからそれを少しずつ絞り込んでいくつもりだ」と述べている。「最終的に彼はペリメーターコーナーになる可能性が高いが、コールの内容やその時々のゲームプランの構成次第では、インサイドでプレーしたり、フィールドの深い部分でプレーしたりする状況もあると思う」
先週の出来事により、オレゴン大学時代にペリメーターでプレーして活躍していた新人コーナーバックに対するベリチックHCのプランは変わる可能性がある。アウトサイドの先発の座をゴンザレスが手にする日は近いかもしれない。しかし、そのためにはまずペイトリオッツのやり方に慣れる必要がある。
ベリチックHCが正しければ、ゴンザレスは成功をつかむだろう。そして、それは以前の見込みよりもさらに重要なことになるかもしれない。
【RA】
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