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Wednesday, July 26, 2023

特歩国際(エックステップ・インターナショナル) - トウシル

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2023年中間期に2桁増収見通し、旗艦ブランドの小売販売業務が堅調

 中国のスポーツ用品メーカー、特歩国際の旗艦ブランド「特歩(Xtep)」の2023年6月中間期の小売販売業務は好調に推移し、同期の売上高が経営陣のガイダンス(4月11日時点で前年同期比1桁台後半の伸びを予想)を上回る見通しとなった。ただ、BOCIは旗艦ブランドの利益率の上昇を新興ブランド(主にK・SWISS)の営業損失の拡大が打ち消し、同社全体の純利益率は前年同期比横ばいで推移するとみている。続く下期には、売上高、利益率の両面から、前年同期実績との比較がより容易となる運び(ロックダウンなどの特殊要因が縮小するため)。経営陣は「小売販売額の前年比20%超の伸び」「売上高の15-20%の伸び」「利益率の改善」という2023年通期の目標を据え置いている。BOCIは同社の目標株価を引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続している。

 2023年6月中間期の売上高について、BOCIは前年同期比13%増を見込む。内訳は旗艦ブランドが10%増収で、新興ブランドが30%超の増収。会社側の発表では、旗艦ブランドの上期の小売販売額は10%台後半の伸びだった(1-3月に20%増、4-6月は10%台後半の増加率)。上海市などのロックダウンを受けた前年同期実績の低さから、4月とメーデー連休中の小売販売額は高い伸びを維持したとみられ、BOCIは3月並みの前年同月比35%増(21年同月比では25%増)を予想。続く5月、6-7月には前年実績の相対的な高さから、10%台半ば、10%強への減速を見込む。また、上期にはオフライン販売がオンライン販売を上回ったと予想。製品ライン別ではキッズの小売販売額が前年同期比30%を超える伸びを示したとみる。この先も、ランニング用品カテゴリーとともに、キッズラインが旗艦ブランドの焦点になるとの見方だ。

 一方、上期には全ブランドの粗利益率が改善し、同社全体で前年同期を1.6ポイント上回ると予想している。主に製品構成の高付加価値化(機能性製品の比率の拡大など)と、小売価格の値引き率の縮小が粗利益率の改善に寄与する見通しという。会社側の発表では、旗艦ブランドの小売価格の値引き率は4-6月に約25%と、1-3月の25-30%から改善。販路上の在庫は6月末も3月末と同様に5カ月未満だった(22年末は5.5カ月)。上期の売上高販管費率について、BOCIは1.5ポイントの上昇を予想。純利益については前年同期比13%増の6億6,700万元を見込み、純利益率は横ばいに推移するとみている。

 BOCIは予想売上高の下方修正と販管費に関する想定値の引き上げを理由に、2023-25年の予想純利益を8%、4%、1%減額修正。従来と同様に、2023年予想PER(株価収益率)24倍をあてはめ、目標株価を8%引き下げながらも、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。一方、レーティング面の潜在リスク要因としては、マルチブランド戦略の不成功の可能性や、中核ブランドのセルスルー率が悪化する可能性、ブランド資産価値が劣化する可能性などを挙げている。

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