freeeは、インボイス制度で消費税の免税事業者から課税事業者に転換する個人事業主向けの新サービス「消費税申告ライト」を今冬に提供を開始する。従来から法人向けに提供しているfreee申告の「消費税申告」機能を、個人事業主向けに設計しなおしたもので、4ステップで消費税申告が完了する機能。freee会計の有料会員向けの機能だが、今年度のみ無料プラン利用者にも開放する予定。
内閣官房の「インボイス制度円滑実施推進に関する関係閣僚会議(第1回) 議事要旨」によれば、インボイス発行事業者として登録するために課税事業者となった免税事業者は9月15日時点の速報値で111万者となっており、その大半が今期、「はじめての消費税申告」を行なうことが見込まれるという。
しかし、freeeが個人事業主を対象に行なった調査によると、インボイス発行事業者となった個人事業主(年内登録予定を含む)のうち、46.8%が「消費税の申告方法等についてよく知らない/全く知らない」と回答したほか、既に登録を終えた事業者のうち22.4%は自身が課税事業者である自覚がないことが分かった。
こうしたことから、今期、はじめての消費税申告に臨む個人事業主の不安を解消し、スムーズな対応をサポートするため、シンプルで使いやすい消費税申告の新サービス「消費税申告ライト」を開発した。
「簡易課税」制度による通常の申告と、インボイス発行事業者となる小規模事業者に対する負担軽減措置である「2割特例」制度を適用した申告に対応。freee会計で提供している確定申告機能(所得税)同様に、シンプルな4ステップの手順に沿って作業をするだけで、スマートフォン上で申告が完了する。
操作方法や用語については、ミニ解説動画等を用意し、各ステップで必要となる知識や操作方法を税理士等による説明で補完する。
申請時にチェックを付けるだけで2割特例(インボイス制度を機に免税事業者から課税事業者になる人を対象にした支援措置)を適用。インボイス発行事業者のみに認められる「売上税額の積上計算方式」にも対応し、インボイス発行事業者の「はじめての消費税申告」を完全サポートする。
消費税申告ライトは、freee会計の有料プランである「スタンダードプラン」「プレミアムプラン」で利用可能。本機能のリリース日から2024年3月31日までは、無料のスタータープラン利用者も機能を利用できる。
からの記事と詳細 ( freee、4ステップでインボイス消費税申告が完了する新機能 - Impress Watch )
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