福島テレビ
地域
福島県福島市のパセオ通り。
人と人との接触を減らすために外出を自粛していて、夜の街に人通りはない。
そんな中、営業自粛で時間を短縮して営業している店を訪ねた。
◇「居酒屋 はなしべ」
円盤餃子と地元の食材を使った料理が評判の店だが、この日の店内にお客さんの姿はなかった。
Ｑ、今はどういう営業形態？
はなしべ・小関さん：「今一応通常営業はしています。」
※営業時間：午後５時～８時、アルコールの提供は７時まで。
Ｑ、午後７時までのアルコールの提供で飲む方は来られるんですか？
はなしべ・小関さん：「正直いないですね…現在は円盤餃子のテイクアウトがメインです。」
この日の売り上げは円盤餃子１０枚…ありがたいが実際のところ厳しいという。
Ｑ、店の営業を続けるモチベーションは？
はなしべ・小関さん：「とにかくだんだんと暗くなってきた街の中で、”出来る限り明かりをつけていたい”。これは東日本大震災の時から思っていたことで、お客さんが来ないと分かっていながらも毎日出勤して、出来る限り夜に電気をつけ明かりを灯していたいと思っています。」
◇「鉄板屋台 將（たすく）」
ご主人に話を聞くと、２０１９年と比べ４月の売り上げは７割から８割減少。
毎月の支払いは家賃だけではなくオープンしたときの借入金の返済もあり、行政から協力金をもらってもそここまでまわらないという。
Ｑ、今、商売をやってきた中で一番辛いですか？
鉄板屋台將・渡辺さん：「いや、東日本大震災に比べれば大丈夫ですかね、やっぱり東日本大震災の時には食材が入ってこなかった。お客さんたちは食べ物を求めて動いていたけどその時に提供できるものがなかった。今は食品も安全、流通もそれなりに届いている、でもお客さんが来ないという”逆の状態”なんですね。」
Ｑ、ということは、人が戻ってくれば元に戻ると？
鉄板屋台將・渡辺さん：「そうですね、逆にそれ以上になるんじゃないかと、みなさんの押し込められたパワーがドーンと出てくるんじゃないかと思います。だから、店を続ける続けないというより”お客様が帰ってくるのを待つために”、今はじっと冬眠です。」
新型コロナの影響で今はまさに厳しい冬。
しかし、必ずやってくる春を信じてそれぞれに明かりを灯していた。
"戻ってくる" - Google ニュース
May 09, 2020 at 06:23PM
https://www.fnn.jp/articles/-/40762
お客様が帰ってくるのを信じて…営業自粛の中、街に明かりを灯し続けている飲食店に想いを聞く【福島発】 - FNNプライムオンライン
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