andisendi.blogspot.com ツール・ド・フランス開幕を4日後に控えた6月27日、クイックステップ・アルファヴィニルが出場メンバー8名を発表。ジュリアン・アラフィリップ(フランス)は調整不良で欠場し、注目のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)は選考外で第2リザーブとなった。
初出場でチームのエースを務めるファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:tour de hongrie
クイックステップ・アルファヴィニルのエースを務めるのは昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで区間3勝とポイント賞ジャージを獲得し、今シーズン10勝と好調のファビオ・ヤコブセン(オランダ)。そしてそのツール初出場となる25歳のエーススプリンターを、カスパー・アスグリーン(デンマーク)とイヴ・ランパールト(ベルギー)、ミケル・モルコフ(デンマーク)がリードアウトを組みサポートする。また3年連続のツール出場となるティム・デクレルク(ベルギー)は時間制限内でヤコブセンをフィニッシュさせる役割を担う。
そしてトム・ステールス監督が「最もフレキシブルな存在」と語るマティア・カッタネオ(イタリア)は、昨年大会の山岳で強さを見せてステージ2位を含む5度のトップ10入りを果たしたクライマー。総合順位でも最高位の12位に入るなど、アラフィリップ不在の穴を埋められるか。そしてツールデビューとなる若手のアンドレア・バジオーリ(イタリア)とミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク)は山岳で力を発揮できるか。
出場メンバーは開幕地デンマーク出身の3名を含む以下の8選手。
ファビオ・ヤコブセン(オランダ)
カスパー・アスグリーン(デンマーク)
アンドレア・バジオーリ(イタリア)
マティア・カッタネオ(イタリア)
ティム・デクレルク(ベルギー)
ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク)
イヴ・ランパールト(ベルギー)
ミケル・モルコフ(デンマーク)
アルカンシエルを着て2度目のツール出場を逃したジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:A.S.O.
4月のリエージュ~バストーニュ~リエージュで落車し、肩甲骨と肋骨を骨折したジュリアン・アラフィリップ(フランス)。ツール出場を目指し、復帰戦のフランスナショナル選手権を13位でフィニッシュしたものの、ツールに間に合わせる事はできなかった。
「今年のツール・ド・フランスに出場することができず、非常に残念だ。美しいアルカンシエルジャージを母国で披露できないことはとても悲しく、チームによるこの決断も難しかったと思う。この決断を尊重するのは、僕自身ベストでない状態でスタートに立ちたくなかったから。チームメイトたちの健闘を祈る。シーズン後半戦で強い走りを見せるため、モチベーション高く練習に励むつもり」とアラフィリップはコメントした。
「チームの象徴でもあり、ツールで数々の素晴らしい思い出を築いたジュリアンをメンバーから外すことはとても難しい決断だった。リエージュでの落車後、ジュリアンは復帰に向け厳しい練習を積んできた。しかし彼のような選手は、トップコンディションで強豪選手たちと渡り歩くことが、特にツールのような舞台では必要だ。彼がシーズン後半戦を100%で戦えるよう、回復とコンディションを戻す時間を与えた」と、ステールス監督はプレスリリースで語る。
また、直前のイギリス選手権で9年振りの優勝を果たしたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)とフランス王者に輝いたフロリアン・セネシャル(フランス)の2人は選考外。リリースの中でステールス監督は「控え選手としてこに2人がこの2週間を高い集中力でトレーニングに励み、それぞれがナショナル選手権でチームに勝利をもたらしてくれたことは強調しておかなければならない」とコメント。現出場メンバーに緊急事態が無い限り、カヴェンディッシュのツール最多区間優勝記録の更新は来年以降に持ち越しとなった。
text:Sotaro.Arakawa
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