現地時間4月20日、ウェスタンオーストラリアのマーガレットリバーを舞台としたCT第5戦『Margaret River Pro』が開幕!
初日は公式3-5ftレンジのメインブレイクでウィメンズのOpening Roundと敗者復活戦のElimination Roundが行われ、早くもメイシー・キャラハン(AUS)、イザベラ・ニコルス(AUS)の2名がイベントから姿を消している。
この二人はミッドシーズンカットでのCS行きが確定となり、2024年CTに復帰するために違うロードを戦うことになる。
一方、ケイトリン・シマーズ(USA)はElimination Roundを勝った時点でミッドシーズンカットの免除が決定となり、シーズン後半戦進出の切符を手に入れた。
タイラー・ライトが2連勝に向けて好調なスタート
初日のハイエストスコアはオーストラリアレッグの初戦となるベルズで2連覇を達成したタイラー・ライト(AUS)とサクラことベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)の8.83。
トータルではタイラーがもう一つの8ポイントで16.83を揃えた。
ベルズ戦でも圧倒的だったフロントサイドのパワーハックはマーガレットリバーでもジャッジを唸らせ、ジョアン・ディファイ(FRA)とメイシー・キャラハン(AUS)を完璧に抑えてRound of 16進出を決めた。
「ここでは思うような準備が整っていなかったの。ベルズ以来、2度目のサーフィンだったのよ。自分のサーフィンスタイルに合ったブレイクを正確に見つけ、風向きに適応することができたのが勝因ね。ウェスタンオーストラリアは全てが違うので、上手く適応できたて良かったわ。そして、この素晴らしい場所に戻ってこれて嬉しい」
次のRound of 16ではカレントリーダーであり、ベルズでファイナルを戦ったモリー・ピックラム(AUS)と対戦する。
モリーはワイルドカードのブロンテ・マコーレー(AUS)に抑えられながらも2位で次に進んでいる。
その他、Opening Roundではレイキー・ピーターソン(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)などマーガレットリバーのタイトルホルダーがスコアを伸ばしてラウンドアップ。
特にレイキーはカットライン下に位置しており、大きな結果が必要になる。
ケイトリンがシーズン後半戦へ
ベルズ戦を終了した時点でシーズン後半戦を確定させていたのは10人中、モリー、タイラー、カリッサのトップ3のみ。
この日はケイトリンがElimination Roundをコートニー・コンローグ(USA)と共に勝ち上がった時点でもう一つの席を手に入れ、次はファイナル5を目指すことになる。
「カットを免れて本当に嬉しいわ。今年の目標は達成よ。このイベントに来る前はストレスがあったけど、今は選ばれたことを知ってひと安心した」
ディフェンディングチャンピオンが脱落
このヒートで敗退したメイシー・キャラハン(AUS)と次のヒートでガブリエラ・ブライアン(HAW)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)に抑えられたイザベラ・ニコルス(AUS)は残念ながらミッドシーズンカットの対象となり、すぐにゴールドコーストで開幕するCSを戦うことになる。
「昨年、このビーチで人生最高の日を過ごし、今日は最悪の日を過ごしている。参ったわ。でも、それが競技だし、アップダウンがある。今シーズンは良い結果を残せていなく、それがヒートに感情として出てしまったわ。リセットして、また戻ってくるわよ」
皮肉にも昨年のマーガレットリバーでCT初優勝を決めていたイザベラ。
まさかその一年後に最悪のケースが訪れるとは思いもしなかっただろう。
しかし、それがCTであり、勝負の世界の厳しさなのだ。
ネクストコールは現地時間4月21日の7時15分(日本時間の同日8時15分)で20分後にスタート予定。
新しい南西ウネリが入り、土曜日がピークとなる予想。
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)
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